裁判官 ☆ データベース - 神戸地判H31.4.9 損害賠償請求事件
見落とした脳動脈瘤が破裂 神戸市立病院側に330万円支払い命令

 神戸市立医療センター中央市民病院の医師が診察で未破裂脳動脈瘤を見落としたため、直ちに治療が受けられずに破裂したとして、同市の女性(81)が病院側に約7550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日、神戸地裁であった。和久田斉裁判長(阿多麻子裁判長代読)は医師に「注意義務違反があった」とし、病院側に330万円の支払いを命じた。
 女性は2012年7月に同病院で検査を受け、医師は「明らかな病変はない」と診断。13年6月に別の医療機関に救急搬送され、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血と診断された。
 判決は「医師が見落とした注意義務違反によって、外科的治療を選ぶ機会を奪われた」と指摘。一方、仮に医師が見落とさなくても「女性が経過観察を選んだ可能性も相当程度あった」とした。
 同病院側は「判決文が届いていないので、現時点ではコメントできない」としている。
(4/9(火) 20:24 神戸新聞)