裁判官 ☆ データベース - 京都地判H30.9.14 損害賠償請求事件
祇園暴走、両親・社長の責任否定 京都地裁、会社に賠償命令印刷用画面を開く

 京都市東山区の祇園で2012年4月、車が暴走し19人が死傷した事故で、亡くなった右京区の奥村昌彦さん=当時(40)=ら3人の遺族が、運転していた藍染め製品販売会社(破産)の元従業員の男性=当時(30)、死亡=の両親や同社社長らに計約4600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、京都地裁であった。伊藤由紀子裁判長は、両親と社長個人の賠償責任は否定する一方、会社の使用者責任を認めて同社に4010万円の支払いを命じた。
 原告側は、両親と社長は男性のてんかん発作の症状を把握しており、車の運転を制止する義務があったと主張していた。
 伊藤裁判長は両親について「男性が運転業務をしていないと認識していた」と指摘。社長についても「男性がてんかん発作を起こし、車を制御できなくなる可能性があることを知っていたとは言えない」と判断した。
 一方、業務中の事故だったことなどから、会社の使用者責任については認定。「危険極まりない事故で、被害者に落ち度はない」として被告側の主張を上回る逸失利益と慰謝料を算定した。
 事故は12年4月12日昼に発生した。東山区大和大路通四条交差点に軽ワゴン車が突っ込み、観光客らをはねるなどして7人が死亡し、12人が重軽傷を負った。
(2018年09月14日 23時21分 京都新聞)

勤務先に4千万円賠償命令 24年の京都・祇園暴走事故

 京都・祇園で平成24年4月、軽ワゴン車が暴走し通行人7人が死亡、12人が重軽傷を負った事故で、遺族が事故を起こして死亡した元従業員=当時(30)=の親族と、勤務先だった藍染め販売会社(京都市)、同社長に計約4600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、京都地裁であった。伊藤由紀子裁判長は販売会社の賠償責任を認め、遺族1人に約4千万円を支払うよう命じた。親族と社長だけを訴えていた2遺族の請求は棄却した。
 伊藤裁判長は判決理由で「会社の業務として会社の所有する車両を運転中に事故を起こしており、会社に責任が成立する」と指摘。元従業員はてんかんの発作で意識を失ったが、親族や社長の責任については「自動車を制御できない状態となる可能性があることを知っていた事実は認められない」などと判断した。
 会社は28年4月に破産開始決定を受け現在、破産手続きを行っている。
(2018.9.14 18:31 産経WEST)