裁判官 ☆ データベース - さいたま地判R3.9.17 窃盗、詐欺、業務上横領被告事件
和光市元幹部 市民から現金不正に取得した罪 懲役7年判決

 埼玉県和光市の元幹部職員が市民から預かったキャッシュカードで現金を引き出すなど、あわせておよそ8000万円を不正に取得した罪に問われた裁判で、さいたま地方裁判所は懲役7年を言い渡しました。
 和光市の元企画部審議官の東内京一被告(57)は、保健福祉部長だった平成24年から31年にかけて、市民から預かったキャッシュカードを使っておよそ7000万円を引き出したほか、ほかの市民からおよそ1000万円をだまし取るなどしたとして窃盗と詐欺、業務上横領の罪に問われました。
 被告は、詐欺罪について金を受け取った時点では適正に管理する意思があったとして、業務上横領にあたると主張していました。
 17日の判決でさいたま地方裁判所の中桐圭一裁判長は「被告が多額の借金の返済に追われていたことや荒唐無稽なうそをついていることなどから、もとから自分のために使う意思があったと認められる」と述べ、被告の主張を退けました。
 そのうえで「職務上の地位を悪用し、市民の財産を不正に取得した犯行は非常に悪質で常習的だ。被害額は極めて多額にのぼり福祉行政に対する社会の信頼を大きく揺るがした点も軽視できない」と述べ、懲役7年を言い渡しました。
(09月17日 19時18分 NHK)

悪質…市民から7978万円詐取した和光市元幹部に懲役7年 高額な買い物、高級車、消費者金融返済の数々

 埼玉県和光市が生活保護受給者らから預かっていた金銭をだまし取ったなどとして、詐欺と業務上横領、窃盗の罪に問われた、元市企画部審議監東内京一被告(57)の判決公判が17日、さいたま地裁で開かれ、中桐圭一裁判長は懲役7年(求刑・懲役10年)を言い渡した。
 中桐裁判長は判決理由で、「自力で財産を管理できない市民から不正な手段で現金を引き出した行為は重大」と説明。被害総額は約7978万円と高額な上に、だまし取った金を高額な買い物や高級車の購入、住宅・自動車ローンや消費者金融の返済などに充て、「福祉行政の責任者という立場を利用して、自己の利益を図った非常に悪質な犯行」と述べた。6年以上、多数回にわたり、預金の払い戻しを繰り返しており、常習性も認めた。
 争点とされた生活保護受給者から計約748万円をだまし取ったとする起訴内容について、中桐裁判長は「地方自治法や和光市の会計規則で保管現金の管理責任者は部下の社会福祉課長であり、被告に管理権限がなかったことは明らか」と詐欺罪が成立すると認定。弁護側の「(被告には)部下から受領権限があり、適正に管理しようとする意思はあり、業務上横領罪が相当」という主張を退けた。
 判決によると、東内被告は市の保健福祉部長兼福祉事務所長だった2012〜18年、市が生活保護受給者から預かった現金をだまし取ったほか、認知症の夫婦から預かったキャッシュカードを使い、口座から多額の現金を引き出した。
(9/18(土) 12:00 埼玉新聞)