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トヨタ社員自殺労災認めず 妻の請求棄却、名古屋地裁

 トヨタ自動車の男性社員(当時40)が2010年に自殺したのは過重な業務と上司のパワーハラスメントが原因として、愛知県豊田市に住む男性の妻(49)が労災を認めなかった豊田労働基準監督署の処分取り消しを国に求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(井上泰人裁判長)は29日、請求を棄却した。原告側は控訴する方針。
 井上裁判長は判決理由で、業務内容が変わり目標を実現できない中、上司からの叱責が続き相談しにくい状況だったものの「仕事量が著しく増えたり、常時緊張を強いられたりする状態ではなかった」と指摘。上司の言動にも人格否定や執拗さはなかったとした。
 その上で「心理的負荷が精神障害を発病させる程度の強度とは言えず、うつ病と業務に因果関係は認められない」と結論付けた。
 妻は判決後に記者会見し「夫を思いながら、きっと勝てるという気持ちで今日を迎えた。悔しさでいっぱいです」と話した。
 判決によると、男性は1990年にトヨタに入社し、08年4月以降、新型プリウスの部品生産ラインの立ち上げなどに従事。09年10月ごろうつ病となり、10年1月に豊田市内の雑木林で首つり自殺した。妻は労災補償を求めたが、豊田労基署は12年、「業務上の疾病に該当しない」として不支給を決めた。
 妻は長女(19)と共に、トヨタに計約1億2300万円の損害賠償を求める訴訟も起こしている。〔共同〕
(2020/7/29 15:43 日経新聞)

トヨタ社員の労災認めず 自殺男性妻の請求棄却―名古屋地裁

 2010年に40歳で自殺したトヨタ自動車社員の男性の妻(49)=愛知県豊田市=が、自殺はリーマン・ショック後の多忙やパワハラでうつ病を発症したことが原因として、国に労災認定を求めた訴訟の判決が29日、名古屋地裁であった。井上泰人裁判長は発症と業務との因果関係を否定し、請求を棄却した。
 判決によると、男性はエンジン動力をタイヤに伝える製品の生産ラインを構築する業務などに携わっており、09年10月ごろうつ病を発症し、10年1月に自殺した。
 井上裁判長は、業務内容が変更されたことや、上司2人から叱責されたことなどについて、「心理的負荷は決して弱いものではない」などとしつつ、「精神障害を発病させるほどの負荷だったとまでは認められない」と判断した。
(2020年07月29日20時06分 時事ドットコム)

トヨタ社員自殺 労災認めず棄却 名古屋地裁

 トヨタ自動車の男性社員(当時40歳)が2010年に自殺したのは過重な業務と上司のパワーハラスメントでうつ病を発症したのが原因として、愛知県豊田市に住む男性の妻(49)が労災を認めなかった豊田労働基準監督署の処分取り消しを国に求めた訴訟で、名古屋地裁は29日、請求を棄却した。原告側は控訴する方針。
 井上泰人裁判長は判決理由で、「仕事量が著しく増えたりする状態ではなかった」と指摘。上司の言動にも人格否定や執拗(しつよう)さはなかったとし、「うつ病と業務に因果関係は認められない」と結論付けた。
 妻は記者会見し「きっと勝てるという気持ちで今日を迎えた。悔しさでいっぱいです」と話した。同労基署を管轄する愛知労働局は「国の主張が認められた。今後とも適正な保険給付に努める」とコメントした。同社は「ご遺族には改めてお悔やみ申し上げる。判決に対しては、弊社は裁判の当事者でないため、コメントは差し控える」とした。
 判決によると、男性は1990年に入社し08年4月以降、新型プリウスの部品生産ラインの立ち上げなどに従事。09年10月ごろうつ病となり、10年1月に同市内の雑木林で首つり自殺した。同労基署は12年、「業務上の疾病に該当しない」として不支給を決めた。
 妻は長女(19)と共に、トヨタに計約1億2300万円の損害賠償を求める訴訟も起こしている。
(2020年7月30日 毎日新聞)

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