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娘に性的虐待の父親に賠償 刑事裁判は逆転有罪

 2017年に愛知県で抵抗できない状態だった19歳の実の娘に父親(50)が性的暴行を加えた事件を巡り、娘が父親に慰謝料500万円を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は13日までに、請求を認めた。判決は11日付。
 刑事裁判では、準強制性交罪に問われた父親に対する懲役10年の逆転有罪が確定している。19年3月の一審判決は無罪で、同時期に性被害を巡る無罪判決が相次いだことから、性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」が各地に広がるきっかけとなった。
 民事裁判の鈴木尚久裁判長は判決理由で、父親が無理やり暴行に及んだと認定した上で「長期間にわたり性的虐待が繰り返されていた経緯や、実父が加害者であることなどに照らし、精神的苦痛は大きいと言うべきだ」と指摘、慰謝料額を娘の請求通り認定した。
 判決によると、父親は17年8月と9月の2回、娘に性的暴行を加えた。父親は「同意があった」と主張したが、鈴木裁判長は「父親による性的虐待を諦める心情に陥っていた。同意があったと言えないことは明らか」として退けた。
 娘の弁護士は「有罪確定に加え、民事でも主張が全面的に認められた。被害女性も安心している」とコメントした。
 刑事裁判では、抵抗が著しく困難な「抗拒不能」状態だったかどうかが争われ、一審名古屋地裁岡崎支部判決は、性的虐待で父親の精神的支配下にあったとした一方、拒めた時期もあったとして抗拒不能と認めず、無罪とした。これに対し、二審名古屋高裁判決は、継続的な虐待で抵抗できない状態だったと判断、一審無罪を破棄し、最高裁も今月4日、父親の上告を退けた。〔共同〕
(2020/11/13 18:20 日経新聞)

性暴力事件、父親に賠償命令 名古屋地裁「娘の同意なく苦痛大」

 二〇一七年に当時十九歳の女性が実父の男(50)=準強制性交罪で懲役十年が確定=から性的暴行を受けた事件で、名古屋地裁は男に対し、女性の請求通り五百万円の損害賠償を命じる判決を出した。十一日付。
 女性は一七年八月と九月の二回、愛知県内のホテルなどで性交を強要されたことへの慰謝料を求め、民事裁判を起こしていた。男は同意があったと訴えたが、鈴木尚久裁判長は女性が中学三年になるまでに性交渉を強いられ、抵抗をあきらめる心情になったと指摘。「逃走や強い抵抗を試みることがないまま応じたとしても同意があったとは言えない。女性が受けた精神的苦痛は大きい」と判断した。
 訴訟では本人尋問を行わず、刑事記録を証拠として採用した。女性の弁護士は「裁判所に被害を認めてもらうことで、心の傷を少しでも癒やせたらとの思いで提訴した。女性は自分を責め続けていたが、裁判で主張が全面的に認められ、安心している」と話した。
(2020年11月14日 05時00分 (11月14日 05時01分更新) 中日新聞)

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