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暴行死差し戻し審 元店員2人に懲役10年判決

 名古屋市中区錦で2013年11月、病院職員太田雅人さん(当時39歳)が暴行を受け死亡した事件の差し戻し審の裁判員裁判で、名古屋地裁(山田耕司裁判長)は26日、傷害致死罪に問われた元飲食店従業員の山本竜蔵(26)(名古屋市瑞穂区)、上坂俊介(25)(愛知県津島市)両被告に、いずれも求刑通り懲役10年の判決を言い渡した。
 判決によると、両被告は13年11月23日朝、飲食店での代金トラブルから、店の入る中区錦のビルで約20分間、客の太田さんの顔や胸を蹴るなどした。約40分後には別の客の男(傷害致死罪で懲役10年が確定)も太田さんに暴行を加え、太田さんは翌日、急性硬膜下血腫で死亡したが、死因が両被告の暴行か、客の男によるものなのかが不明だった。
 名古屋地裁の14年9月の裁判員裁判判決は、死亡の原因は男の暴行で、両被告は傷害罪にとどまるとして、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年としたが、2審・名古屋高裁が1審判決を破棄、審理を地裁に差し戻した。
 差し戻し審では、共犯関係にない複数人のうち誰による傷害かが不明でも「同一の機会」に行われていれば共同責任を負うとした刑法の「同時傷害」の特例が適用されるかどうかが争われた。この日の判決で山田裁判長は「2件の暴行は一連のもので、同一の機会に行われた」として同時傷害と認め、両被告は死亡について責任があると指摘した。
 そのうえで「両被告が太田さんに請求した代金は法外で、理不尽で卑劣な犯行は強い非難に値する。傷害致死事件の中で非常に重い部類に属し、両被告の責任は極めて重い」と述べた。
 判決言い渡し後、太田さんの姉美穂さん(48)が記者会見し、「弟も『頑張ってくれてありがとう』と言ってくれると思う」と語った。
(2018年11月27日 読売新聞)

錦三暴行死、2被告に懲役10年判決 名古屋地裁差し戻し審

 名古屋市中区錦三のバーで2013年、男性客が暴行され死亡した事件で、傷害致死罪に問われたいずれも元バー店員の山本竜蔵(26)=同市瑞穂区、上坂俊介(25)=愛知県津島市=両被告に対する裁判員裁判の差し戻し審の判決公判が26日あり、名古屋地裁は両被告に同罪を適用した上で、それぞれ求刑通り懲役10年を言い渡した。
 事件では、両被告が被害男性に暴行した約40分後、別の客の男=傷害致死罪で懲役10年確定=が一人で暴行を加えた。差し戻し審の最大の焦点は、両被告の暴行も死因につながったとして傷害致死罪が適用されるか否かだった。
 山田耕司裁判長は判決理由で「両被告と客の男の暴行は一連の行為で、いずれの暴行も死亡を生じさせる危険性があった」と傷害致死罪の成立を認定。両被告側は「自分の暴行と死因に因果関係はない」などと傷害致死罪は成立しないと訴えたが、山田裁判長は「客の男の暴行だけで死因の傷害が生じたとは考えがたい」と退けた。
 その上で、「法外な料金請求をきっかけに、執拗かつ一方的に暴行した理不尽で卑劣な犯行。十分な反省も感じられない」として求刑通りの刑を科した。
 判決によると、両被告は13年11月23日、いさかいになった客の理学療法士太田雅人さん=当時(39)=の頭や腹を多数回殴る蹴るなどし、その後に別の客の男も暴行。これらの暴行により、太田さんは翌日に死亡した。
 14年の一審名地裁判決は「客の男の暴行がより激しく、死亡との因果関係がある」として客の男のみ傷害致死罪を適用し、実刑を言い渡した一方、両被告は傷害罪にとどまるとして執行猶予付きの有罪とした。
 15年の二審名高裁判決は「両被告と客の男の暴行を別々の行為と捉えた一審判決は事実誤認している」として審理を名地裁に差し戻した。客の男の差し戻し審が先に開かれ、16年に判決が確定した。
(2018年11月26日 12時13分 中日新聞)

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