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豊橋の女性殺害、被告に懲役15年 名古屋地裁判決

 愛知県豊橋市のアルバイト福山生枝(いくえ)さん=当時(53)=が2011年11月に自宅アパートで殺害された事件で、殺人と窃盗の罪に問われた本籍福岡市南区、無職多久(たく)英俊被告(53)の裁判員裁判の判決公判が8日、名古屋地裁であった。吉井隆平裁判長は懲役15年(求刑懲役17年)を言い渡した。
 判決理由で吉井裁判長は、ペットボトルで頭をたたかれた被害者が大声を出したため、被告は「これ以上、騒がれたくない」と思って突発的に犯行に及んだと認定。一方で「首を絞められている被害者が『何で』と言うと、被告はさらに強く絞め続けており、強固な殺意に基づく執拗(しつよう)な犯行」と強調した。
 判決によると、被告は11年11月27日、豊橋市のアパートで、住人の福山さんの首をタオルで絞めて窒息死させ、約3千円とテレビ一式(時価8千円相当)を盗んだ。
(2017年9月8日 20時43分 中日新聞)

豊橋女性殺害、男に懲役15年 名古屋地裁判決 「理不尽で身勝手」

 愛知県豊橋市のアパートで2011年、住人の福山生枝さん(当時53)が殺害された事件で、殺人と窃盗の罪に問われた住所不定の無職、多久英俊被告(53)の裁判員裁判の判決が8日、名古屋地裁であった。吉井隆平裁判長は懲役15年(求刑懲役17年)を言い渡した。
 判決によると、多久被告は福山さんに無視されたと思い頭をたたいたところ、声を出されたため殺害した。吉井裁判長は判決理由で「被害者に落ち度はなく、動機は理不尽で身勝手」と指摘。「強固な殺意に基づく執拗な犯行」と結論づけた。
 判決によると、多久被告は11年11月27日、福山さんの首をタオルで絞めて窒息死させ、現金約3千円とテレビ一式(時価8千円相当)を盗んだ。
 多久被告は事件発生から約5年後の昨年12月、愛知県警に逮捕された。トラック運転手だった09年ごろに交流サイト(SNS)で福山さんと知り合い、仕事の途中に福山さんの自宅に立ち寄っていた。
(2017/9/8 22:07 日経新聞)

豊橋女性殺害 殺人の53歳無職男に懲役15年の実刑判決

 愛知県豊橋市で2011年に知人のアルバイト店員、福山生枝(いくえ)さん(当時53歳)を殺害し現金などを盗んだとして、殺人と窃盗の罪に問われた無職、多久(たく)英俊被告(53)の裁判員裁判で、名古屋地裁(吉井隆平(たかひら)裁判長)は8日、懲役15年(求刑・懲役17年)の判決を言い渡した。
(2017年9月8日 20時48分(最終更新 9月8日 20時49分) 毎日新聞)

PDF

平成28(わ)2647  殺人,窃盗
主文
被告人を懲役15年に処する。
未決勾留日数のうち210日をその刑に算入する。
理由
(罪となるべき事実)
被告人は,
第1平成23年11月27日午前零時8分頃から同日未明頃までの間に,愛知県
豊橋市a町bc番地所在のde号A方において,かねてゲームサイトを通じて
知り合い2度ほど面識のあった同人から無視されたなどと思って,その頭部を
持っていたペットボトルでたたいた。すると,同人が「あいた。」と声を上げ
たので,被告人は,これ以上声を上げられたくないとの思いから,殺意をもっ
て,前記A(当時53歳)の頸部をタオルで絞め付け,よって,その頃,同所
において,同人を頸部圧迫により窒息死させて殺害した。
第2その頃,同所において,同人所有の現金約3000円及びテレビ一式(時価
約8000円相当)を窃取した。
(法令の適用)
被告人の判示第1の所為は刑法199条に,判示第2の所為は同法235条にそ
れぞれ該当し,判示第1の罪について所定刑中有期懲役刑を,判示第2の罪につい
て所定刑中懲役刑を選択し,以上は同法45条前段の併合罪であるから,同法47
条本文,10条により重い判示第1の罪の刑に法定の加重をした刑期の範囲内で被
告人を懲役15年に処し,同法21条を適用して未決勾留日数中210日をその刑
に算入することとし,訴訟費用については,刑訴法181条1項ただし書を適用し
て被告人に負担させないこととする。
(量刑の理由)
被告人の量刑を考える上で重視すべきは殺人の事案である。被告人は,深夜,被
害者方を何の連絡もなく訪れ,被害者の言動にいらついて,その頭部をたたきなが
ら,同人から声を上げられると,これ以上騒がれたくないとの思いから犯行に及ん
だという。被害者に特に落ち度はなく,その動機は,被害者の生命を奪うものとし
て飛躍があり,理不尽で身勝手といわざるを得ない。また,首を絞められている被
害者が「なんで。」と言うと,被告人は,更に強く絞め続けており,その犯行は,
強固な殺意に基づく執ようなものであるが,計画性はなく,突発的なものである。
そうすると,本件は,知人をひも状の道具で絞殺した同種事案の中では,比較的重
い部類に属するということができる。そこで,これら犯罪そのものに関する事情に
加え,被告人が事実を認めて反省の態度を示しており,被害者の娘との間で示談を
成立させたことや,被告人の妻が監督を誓っていることなども併せ考慮して,主文
のとおり量刑した。
(求刑−懲役17年,弁護人の意見−懲役12年)
平成29年9月12日
名古屋地方裁判所刑事第3部
裁判長裁判官 吉井隆平
裁判官 引馬満理子
裁判官 堀田康介

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