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男児殺害 再審請求棄却 名古屋高裁「自白に信用性」

 愛知県豊川市で2002年、幼い男児を連れ去り殺害したとして、殺人罪などで懲役17年が確定した田辺(旧姓・河瀬)雅樹受刑者(51)が裁判のやり直しを求めた再審請求で、名古屋高裁は25日、請求棄却を決定した。山口裕之裁判長は「新証拠はいずれも無罪を言い渡すべき明らかな証拠にはあたらない」とした。弁護団は決定を不服とし、異議を申し立てる方針。
 確定判決によると、田辺受刑者は02年7月28日未明、同市のゲームセンター駐車場の車内にいた村瀬翔ちゃん(当時1歳10か月)を自分の車で連れ去り、約4キロ離れた三河湾に投げ捨てて殺害した。
 田辺受刑者は捜査段階で犯行を自白したが、公判で無罪を主張。1審・名古屋地裁は06年1月、「動機などの供述内容は不自然」として無罪を言い渡したが、07年7月の2審・名古屋高裁判決は信用性を認めて逆転有罪とした。08年9月に最高裁が上告棄却を決定し、刑が確定した。
 田辺受刑者は16年7月に再審を請求。弁護団は計33件の新証拠を提出し、自白は現場の状況などと矛盾していて信用できないと主張していたが、山口裁判長は決定で「時間の経過で記憶が劣化した可能性もある。自白の根幹部分の信用性は揺るがない」と指摘。同型の車で再現実験を行ったことについても「現実とは違う条件でいくら実験を重ねても無意味だ」と退けた。
 記者会見した後藤昌弘弁護団長は「(裁判所、検察庁、弁護団の)3者協議も開かずに棄却した。手続きも内容も承服できない」と決定を批判。一方、名古屋高検の河瀬由美子次席検事は「適正、妥当な決定である」とコメントし、愛知県内に住む翔ちゃんの父親(41)は「棄却は当然。いつまでも無罪を主張するのではなく、罪を認めて刑を全うしてほしい」とコメントした。
(2019年01月26日 読売新聞)

豊川の男児連れ去り殺害、再審認めず 名古屋高裁

 愛知県豊川市で2002年、1歳10カ月の男児を車で連れ去り、海に落として殺害したとして、殺人などの罪で懲役17年が確定した田辺(旧姓河瀬)雅樹受刑者(51)の再審請求で、名古屋高裁は25日、「弁護団が新たに出した証拠は無罪を言い渡すべき明らかな証拠に当たらない」と請求棄却の決定をした。弁護団は不服として異議を申し立てる方針。
 山口裕之裁判長は決定理由で、争点となった捜査段階の自白について、逮捕後2週間にわたり維持したこと、勾留中に同房者にも犯行を認めたことなどを挙げて「任意性が認められ、信用性も高い。受刑者の犯人性は優に認定できる」と判断した。
 再審請求で弁護団は、新証拠として33点を提出。自白による男児の投棄地点について、周辺海域の潮流データなどに基づく漂流予測と矛盾し、自白は信用できないと主張したが、山口裁判長は「予測の精度に限界がある」と自白と矛盾しないとした。
 弁護団は、受刑者の車から男児の着衣の繊維片が見つからなかったことも指摘。再現実験では繊維片が残ったとして、男児を車に乗せたとする自白と矛盾すると訴えたが、山口裁判長は「実験は現実とは条件が異なり、いくら重ねたところで無意味だ」と退けた。
 田辺受刑者に対し、一審名地裁は「自白の信用性に疑問がある」と無罪を言い渡したが、二審名高裁は「自白は根幹部分で十分に信用できる」と逆転で有罪とし、08年に最高裁が上告を棄却して確定した。
 決定を受け、後藤昌弘弁護団長は「非常に残念な決定」と話した。名古屋高検は「適正・妥当な決定である」とのコメントを出した。男児の父親は「棄却は当然のことと思っている」とコメントした。
 受刑者側は16年7月に再審請求していた。
(2019年1月25日 12時34分 中日新聞)

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