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「撮り鉄」脇見運転で死亡事故 48歳被告に有罪「申し訳ない」

 北九州市八幡西区で2020年11月、高齢の男性が車にはねられて死亡する事故があり、福岡地裁小倉支部は8月31日、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた会社員の男性被告(48)=同区=に禁錮1年4月、執行猶予3年(求刑・禁錮1年4月)の判決を言い渡した。事故現場はJR筑豊線付近の道路で、被告は8月17日の初公判の際に「趣味で列車の写真を撮るために(撮影スポットの)踏切に向かっていた」と証言していた。筑豊線では事故当日、旧国鉄時代から運用され、クリーム色に朱色のラインが入った人気のディーゼル車両「キハ66・67形」が運行されていた。
 判決などによると、被告は20年11月8日午前10時半ごろ、八幡西区折尾2で脇見をするなどして安全確認が不十分なまま、時速約20キロで乗用車を漫然と運転。散歩していた同区の無職男性(当時78歳)に気付かず衝突して転倒させ、車の下に巻き込んだまま約49メートル引きずり、外傷性ショックで死亡させた。
 初公判で検察側は、趣味の写真を撮影しようと向かっていた被告が、現場付近で「建物や河川の様子、自動販売機などを脇見したまま走行した」と指摘。被告も弁護側の被告人質問で、鉄道の撮影スポットとして以前訪れた踏切に向かう途中で、車を止める場所などを考えていたと証言し「脇見運転をしていた」と認めていた。ハンドルに違和感を感じ、車を降りてから初めて被害者の存在に気付いたという。
 被告は公判中、終始うつむいたままで時折、声を詰まらせながら質問に答えた。最終陳述で「本当に申し訳なく思う」などと謝罪し、被害者の遺族らが座る傍聴席に深々と頭を下げた。
 この日の判決で佐藤洋介裁判官は、被告の脇見運転が事故の原因と認定。「被告の過失の程度は大きく、結果が重大であることは言うまでもない」と非難した一方、「事実を認め、反省の態度を示している」などとして執行猶予を付けた。判決言い渡し後、佐藤裁判官が「被害者や遺族の悲しみ、苦しみをこの先、決して忘れないでください」と呼び掛けると、被告はうなずいていた。【成松秋穂】
(9/1(水) 6:00 毎日新聞)

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