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「金塊と思った」被告の主張認める 覚醒剤密輸を不認定 地裁判決

 密輸した荷物が覚醒剤だと認識していたのかどうかが争点となった裁判員裁判の判決が19日、福岡地裁であった。岡崎忠之裁判長は「荷物は金塊だと思ったという被告の弁解は否定できない」として覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)罪などの成立を認めず、関税法違反(無許可輸入)罪で懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役10年、罰金400万円)を言い渡した。
 被告は中国籍の無職、張躍龍被告(37)。タイから覚醒剤を営利目的で密輸したとして起訴されたが、一貫して金塊だと思ったと主張。検察側は「被告は荷物の中身は金塊だと思い込んでいた」とする、関税法違反(無許可輸入)罪を予備的訴因として追加した。
 判決理由で岡崎裁判長は、被告は友人から紹介された人物に荷物の受け取りを依頼され、(1)友人は「荷物はせいぜい金塊だ」と話した(2)被告は携帯電話で金塊密輸に関する検索を繰り返す一方、覚醒剤の検索履歴はない−と指摘。「覚醒剤を含む違法薬物の認識があったとまでは認められない」と結論づけた。
 判決によると、被告は氏名不詳者らと共謀し、タイから覚醒剤1・4キロを国際スピード郵便で福岡市内に密輸しようとした。荷物は金塊だと思い込んでいた。
 判決は、被告が荷物は金塊だと認識していたことを認定したものの関税法違反罪の成立は認めた。西南学院大法科大学院の小野寺雅之教授(刑事法)は「客観的な密輸品(覚醒剤)と被告の主観(金塊)が一致しなくても、無許可輸入してはならない金塊だと認識していれば関税法違反罪は成立する」としている。
 福岡地検は「判決内容を精査し適切に対応したい」とコメントした。 (鶴善行)
(12/20(金) 12:18 西日本新聞)

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