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ASKAさんの映像を無断提供 タクシー会社に賠償命令

 歌手のASKAさんが、自分が乗ったタクシー車内の映像をテレビ局に無断で提供されたとして、東京都内のタクシー会社に慰謝料など1100万円を求めた訴訟の判決が16日、東京地裁であった。吉村真幸裁判長は「映像の提供に公益性はなく、プライバシーを侵害した」と違法性を認め、220万円の支払いを命じた。
 判決によると、ASKAさんは2016年11月28日、覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕(嫌疑不十分で不起訴)される直前、この会社のタクシーに乗っていた。会社側は、テレビ局4社の求めに応じて、車内の様子を撮影したドライブレコーダーの映像を提供した。
 判決は、映像にはASKAさんが道順を説明する様子などしか映っていないことから、「逮捕容疑とは関係なく、映像の報道が公正・公平な報道に資するとはいえない」と指摘し、映像提供の公益性を否定した。ドラレコの映像は「車の安全確保のために活用されるべきもので、原則として公開が予定されていない」とも述べ、放送局の求めに応じた経緯を考慮しても「提供は正当な行為とならない」と判断した。
 一方、ASKAさんが負った損害については、車内を撮影することは違法といえないことや、イメージ低下につながったのは、映像自体よりもテレビ番組による編集の影響が大きいなどと指摘。賠償額は220万円が相当だと結論づけた。
 判決を受けてタクシー会社は「現時点でコメントできない」としている。(北沢拓也)
 民放各局の反応は
 歌手のASKAさんが乗ったタクシー車内の映像を無断でテレビ局に提供したとして、タクシー会社に慰謝料など220万円の支払いを命じる判決が出た。提供を受けて映像を放送した民放4局が16日、朝日新聞の取材に対し、文書で回答した。全文は以下の通り。
 日本テレビ
 「当該の映像は逮捕段階の総合的な判断で、逮捕直後に限り使用したものです。判決内容については裁判の当事者ではなく、また詳細を把握していないので、お答えいたしかねます」(広報部)
 テレビ朝日
 「番組制作の過程については、従来お答えしておりません。また、ご質問の判決に関しましては、詳細を把握していないためお答えは差し控えますが、当社は今後ともプライバシーに配慮しつつ公正な報道を行ってまいります」(広報部)
 TBS
 「著名人が再び覚醒剤所持容疑で逮捕されるという直前の様子を映した映像であり、当該映像には公共性・公益性があると判断し放送いたしました。およそ1日間放送した後、この映像は放送しておりません。なお、当該判決について、当社はコメントする立場にはありません」(広報部)
 フジテレビ
 「取材にご協力いただいた会社にこのような判決が出たことは遺憾です。逮捕直前の映像であり、公共性公益性が高いと判断して放送しました」(企業広報室)
(2019年1月16日17時51分 朝日新聞)

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