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「無料公開」でも無断転載により損害 “まとめサイト”側に賠償命令 東京地裁

 ツイッターに投稿したイラストを「まとめサイト」に無断で転載されたとして、イラストレーターの女性がサイト側に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁が著作権侵害を認め、イラストの原稿料相当額の支払いを命じる判決を言い渡していたことが29日、分かった。司法関係者によると、ネット上の無断転載をめぐる訴訟は相次いでいるが、無料で公開した投稿でも賠償を求められると明示した司法判断は異例という。
 女性は「ナカシマ723」の名前で活動。平成26年7月、ツイッターで「どの壁ドンがお好き?」などという投稿とともに3枚のイラストを公開したところ、14のまとめサイトの記事でイラストが転載されているのが見つかった。
 女性は全サイトに記事の削除と使用料の支払いを求めるメールや内容証明を送信。10サイトとは示談などで解決したが、残る4サイトについては反応がなく、女性がサイト側に損害賠償を求める訴訟を起こした。
 4サイトのうち、「ニュースちゃんねる」との訴訟では、本人が無料で公開した画像の転載が損害といえるかが争点の一つになった。サイト側は「無料で公開されたイラストは誰でも閲覧でき、ネットの情報が拡散するのは周知の事実。転載されても原告に損害は発生しない」と主張した。
 東京地裁(柴田義明裁判長)は9月の判決で、原告が無料で公開したイラストであっても「第三者が無断で利用することを許諾しているとはいえない」として「原告は損害賠償金を求められる」と認定。女性が過去に出版社や広告会社から得たイラスト原稿料を基に、サイト側に計30万円の賠償を命じた。
 一方で判決は「ツイッター社の条件に従えば、第三者が投稿を使用できる」とも言及。ツイッターは利用規約で、元の投稿画面にアクセスでき、アカウント名が明示される「埋め込み」機能を使えば他のサイトへの転載を認めている。ただ、今回のサイトは埋め込みを使わずにイラストを転載しており、判決は著作権侵害に当たると判断した。判決は同月に確定した。
 サイトの関係者によると、今後は画像の引用元を明記するほか、文章の引用は数行程度にとどめ引用元のリンクを添付する対応を取るという。
 他の3件の訴訟でもサイト側に賠償命令が出され、うち1件は2審で和解した。女性によると、14のサイトが支払う額は計約470万円に上った。
 ■まとめサイト ネット上の情報を集約して作成した記事を掲載するウェブサイト。芸能人などにテーマを絞ったサイトや、ネット掲示板などで関心の高い話題をまとめるサイトもある。運営主体は企業や個人などさまざまで、主に広告で収益を上げる。手軽に情報を得られる一方、著作権やプライバシーの侵害でトラブルになるケースも多い。平成28年にはDeNAが運営する健康情報サイト「WELQ」(ウェルク、閉鎖)で無断転載や誤った情報の掲載が発覚した。
(10/29(月) 19:12 産経新聞)

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