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東京地裁 元社員が仕事で過敏症 花王に賠償命令 

 花王の工場で有機溶剤を扱っていた元社員の男性が、劣悪な環境が原因で化学物質過敏症になって退職を余儀なくされたとして、同社に約4700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は2日、症状と業務の因果関係を認め、約1900万円の支払いを命じた。
 梅本圭一郎裁判長は、原告側が実施した再現実験から男性は業務中に大量の化学物質にさらされ、有機溶剤中毒になって化学物質過敏症を発症したと認定。花王が室内に排気装置を備え付けず、防毒マスクも常備していなかったのは安全配慮義務違反に当たると結論付けた。
 訴えによると、男性は1985年に和歌山市の工場に就職し、クロロホルムなどを使う検査分析業務を担当。頭痛や吐き気に悩まされるようになって化学物質過敏症と診断され、2012年に退職した。(共同)
(2018年7月2日 17時50分(最終更新 7月2日 17時52分) 毎日新聞)

工場勤務で過敏症 花王に賠償命令、東京地裁

 花王の工場に勤務していた元従業員の男性が、有害な化学物質にさらされたことで「化学物質過敏症」になり、退職を余儀なくされたとして、同社に約4700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2日、東京地裁であった。梅本圭一郎裁判長は花王の責任を認め、同社に約1995万円の賠償を命じた。
 訴状によると、男性は1985年に入社。93〜2001年、花王の和歌山工場でクロロホルムなどを扱う検査分析業務を担当した。頭痛や目まいなどの症状に悩まされるようになり、化学物質過敏症と診断されて12年に退職した。
 男性側は、作業場所の排気設備が不十分で、有害物質を防ぐ機能のあるマスクや手袋などの保護具も支給されなかったと主張。花王が雇用契約に基づく安全配慮義務に違反していると訴えていた。
 梅本裁判長は判決理由で、発症の経過や医師の診断結果などから、「大量の化学物質にさらされ、化学物質過敏症を発症したと認められる」と指摘。その上で、花王には排気装置の設置や保護具の支給、作業環境の測定などについて安全配慮義務違反があったとして、賠償責任を認めた。
 花王は「判決を真摯に受け止めます。判決文を精査した上で、会社としての対応を決めたいと思います」とコメントしている。
(2018/7/2 17:53 日経新聞)

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