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“無罪”の一審を破棄 東京高裁が差し戻し 柏・強殺事件

 柏市内で2013年2月、会社員男性=当時(31)=が奪われた自分の車にはねられ死亡した強盗殺人事件で、強盗殺人や窃盗などの罪に問われ、窃盗罪にとどまるとして一審千葉地裁で懲役6年が言い渡された板橋雄太被告(31)の控訴審判決で、東京高裁(藤井敏明裁判長)は10日、「明らかな事実の誤認がある」として強盗殺人を無罪とした一審千葉地裁の裁判員裁判判決を破棄、審理を差し戻した。弁護側は上告を「検討したい」とした。
 一審判決は、共謀の別の男=窃盗罪などで有罪確定=から虚偽の証言をするよう手紙で働き掛けがあった可能性などを指摘。「被告が男性をはねた車を運転していたとするには疑いが残る」として強盗殺人罪を否定したが、藤井裁判長は「被告が車を運転していた」と認定した。
 板橋被告は、男から手紙で自白を強要されたと主張していたが、藤井裁判長は手紙の作成時期などから「身代わりを求めるものではなく、無期懲役を避けるため殺意を否認するよう勧める内容だった」と判示。その上で「殺意の有無を判断した上で審理を経ることが相当」と結論付けた。
 板橋被告は13年2月22日早朝、柏市内で会社員の保田智さん所有の乗用車を盗んだ上、阻止しようとした保田さんをはねて殺害したとして起訴。検察側は無期懲役を求刑していた。
(2016年8月11日 09:33 千葉日報)

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