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パワハラで2000万円支払い命令 長崎地裁

 長崎市の広告制作会社「プラネットシーアール」に勤務する男性(46)=長崎県諫早市=が、上司(当時)から受けたパワーハラスメントや長時間労働で精神疾患になり休職を余儀なくされたとして、同社と上司などに損害賠償などを求めた訴訟の判決が7日、長崎地裁であった。土屋毅裁判官は「業務上の指導を逸脱した執拗(しつよう)ないじめ行為があり、男性の人格権を侵害した」などとして、損害賠償と未払い賃金など計約2000万円の支払いを命じた。
 判決によると、男性は2012年3月から同社にデザイナーとして勤務したが、13年3月に着任した上司から達成困難な指示を受け、「お前クビぞ、脅しじゃなかぞ」などと繰り返し厳しく叱責を受けた。叱責は過去の問題や業務と関係ない理由でも長時間続き、午前中いっぱい費やされることもあった。
 男性は自殺を考えるようになり、14年7月に休職して適応障害などと診断され、16年1月には労災認定を受けた。判決は上司のパワハラを認定し、上司と同社に計約280万円の損害賠償を命じた。
 判決はまた、男性の提訴後、同社などが男性に対し「貴殿のことを思いやっての行動にも関わらず、裁判に訴えるという暴挙にでた」「理解不能な主張をしている」などと非難する文書を送ったことも「違法な侮辱行為に当たる」と認定し、22万円の損害賠償を命令。未払いの残業代や休職中の賃金の支払いなども命じた。
 判決後の記者会見で男性は「パワハラは『指導を受けた側の受け取り方の問題だ』という考えがあるが、決してそうではない。判決を機に、人格を無視する言動は許されないという認識が広がってほしい」と訴えた。同社の代理人は「判決内容を十分に精査できていないので現段階でのコメントは差し控えたい」とした。【樋口岳大】
(2018年12月7日 19時29分(最終更新 12月7日 19時30分) 毎日新聞)

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