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新上五島いじめ自殺 和解

 2014年1月に新上五島町立奈良尾中3年の松竹景虎さん=当時(15)=が自殺したのは、いじめの対応を怠った学校の責任として、両親が町と県に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が4日、長崎地裁(土屋毅裁判長)であり、町側が両親に謝罪、和解金を支払う条件で和解した。町は、自ら設置した第三者委の調査報告書に基づく再発防止策の実施状況を年1回公表することも約束した。
 和解条項は(1)町が両親に和解金計4千万円を支払う(2)町は、景虎さんがいじめが原因で自殺し、学校がそれを防ぐ措置を怠った事実を認め両親に謝罪する(3)町は第三者委の調査結果を最大限尊重し、報告書の提言に基づく再発防止策の実施状況を年1回公表する(4)両親は学校教職員や元生徒らへの民事上の損害賠償請求権を放棄する−など。
 法廷では景虎さんの父、裕之さん(53)が意見陳述。「息子の死をまだ認められない。(学校は)教室の環境を作り直してほしい」と再発防止を求めた。元生徒らへの損害賠償請求権を放棄したことについて「お金で償ってもらうつもりはない。直接話を聞くのが一番の願い」とし、対話を呼び掛けた。
 母の稚代香さん(57)は和解成立後の会見で「(裁判の期間を)とても長く感じた。息子の名誉回復ができたと思う」と声を詰まらせながら語った。
 新上五島町の江上悦生町長らも長崎市内で会見し、江上町長は「町の対応が二転三転し、ご遺族を混乱させた」と謝罪。「(景虎君の)ご霊前に謝罪し、いじめ見逃しゼロを目指す」と誓った。県は長崎新聞の取材に「町の再発防止策にどんな支援ができるか今後協議する」としている。
 第三者委の報告書などによると、景虎さんは3年生になった13年4月から複数の生徒に悪口や無視などのいじめを受け、14年1月に自宅近くのグラウンドで首をつって自殺した。学校の教職員は遅くとも13年9月にはいじめに気付けたが、措置を怠った。
(2017年9月5日 長崎新聞)

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