報道等をもとに日本の裁判官の情報を収集、掲載しています。

過失運転致死傷裁判で無罪判決

 5年前、竹田市の県道で軽乗用車どうしが衝突し3人が死傷した事故で、過失運転致死傷の罪に問われた30代の女性に対し、大分地方裁判所は「過失があったとは認められない」として無罪を言い渡しました。
 平成28年3月、竹田市久住町の県道でセンターラインをはみ出した軽乗用車が対向車線を走っていた別の軽乗用車と衝突し、衝突された車に乗っていた男女3人が死傷する事故がありました。
 この事故で軽乗用車を運転していた県内の30代の女性がスピードを出しすぎていたうえブレーキを的確に操作しなかったなどとして過失運転致死傷の罪に問われ、女性は「路面の劣化によって車がスリップした」と無罪を主張していました。
 25日の判決で、大分地方裁判所の有賀貞博裁判長は「女性の車の速度が実際より速く計算されているおそれがあり、鑑定の信用性に疑問がある」などと指摘しました。
 そのうえで、「路面の異常が原因となった可能性を排除できないなど、過失があったとは認められない」などとして、女性に無罪を言い渡しました。
 女性の弁護人を務めた佐藤拓郎弁護士は「裁判所が客観的な証拠を理性的に判断してくれた結果だと評価している」と話していました。
(01月26日 18時21分 NHK)

過失運転は「路面異常の可能性」 30代女性に無罪判決

 大分地裁(有賀貞博裁判長)は25日、車を運転していて対向車に衝突し、相手を死傷させたとして自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた県内の30代の女性に対し、無罪(求刑禁錮2年)を言い渡した。検察側はブレーキ操作が不的確だったなどと主張したが、地裁は「路面異常の可能性を排除できない」とした。地検は「内容を精査し、適切に対応する」とコメントした。
 判決によると、女性は2016年3月9日午後2時45分ごろ、大分県竹田市久住町の県道で軽乗用車を運転。制限速度が時速60キロの片側1車線の下り勾配で、カーブを曲がった後のほぼ直線の区間で対向車線にはみ出し、男性(当時81歳)の軽乗用車に衝突。男性が死亡し、同乗していた家族も重傷を負った。女性は任意で事情を聴かれ、在宅起訴されていた。
 検察側は、女性が時速60〜70キロで走行し、的確にブレーキ操作できず、雨で湿った路面で対向車線にはみ出したと主張。弁護側は、車両の故障や路面の経年劣化が原因で、対向車線にはみ出た可能性がある、として無罪を主張していた。
 判決で有賀裁判長は、検察側は正面衝突を前提としていたが、実際は男性の車の右側前部と衝突しており、「時速40〜50キロを超える速度であったとは認められない」と指摘。また、女性の車両が滑走し始めたと思われる地点の痕跡確認がされていなかったことも挙げ、「路面異常が滑走の原因となった可能性を排除できない」とした。(倉富竜太)
(2021年1月27日 12時26分 朝日新聞)

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