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殺人未遂事件 元米原市職員、猶予判決 地裁「同情の余地あり」 /滋賀

 米原市職員として担当していた生活保護受給者の男性(当時26歳)を2019年に包丁で殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた元職員、服部浩司被告(28)の裁判員裁判で、大津地裁(大西直樹裁判長)は22日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役5年)を言い渡した。【小西雄介】
 判決によると、服部被告は19年10月から市のケースワーカーとして男性を担当。休日などに動画撮影に協力させられるなどし、精神的に疲弊していった。同年12月24日、長浜市内に止めた軽乗用車内で、撮影への協力を断ったものの拒絶され、用意していた包丁で男性の腹部を突き刺すなどして全治約10日間のけがをさせた。
 大西裁判長は「逃げることが困難な密室内で腹部を包丁で突き刺し、抵抗する被害者を執拗(しつよう)に攻撃した。死亡させる危険性の高い行為だった」と指摘。一方で、男性の度重なる不当要求などが「被告を追い詰めた大きな原因になったことは否定しがたい」とし、相当程度同情の余地があることなどを執行猶予の理由とした。
 基準の2倍の業務担当
 米原市の元職員、服部被告の公判では、他の職員が生活保護受給者からの不当要求により体調を崩し、被告も事件前に法律が定める基準の約2倍の業務を担当するなど過酷な労働実態が明らかになった。
 判決によると、服部被告は17年7月から市社会福祉課で生活保護受給者の自宅訪問や相談などを担当。人員削減などで業務量が増え、18年秋と19年6月に精神科で適応障害と診断された。上司に相談したものの、環境は大幅には変わらなかった。被害者の男性は同年8月から受給を開始したが、当初担当していた職員を深夜1時ごろまで自宅で怒鳴りつけることもあり、職員は約1カ月で休職。服部被告は約140件の生活保護世帯を実質一人で担当するようになった。
 大西裁判長は「精神科の受診や上司への相談にかかわらず配慮は十分なされず、負担が増す中で精神的に追い詰められた」と指摘した。
 判決後、同課の課長は「事件当時、必要なサポートはしていたが背景を検証したい」と述べた。今年度から専任と兼任合わせて3人のワーカーを配置し、他に県職員OBを採用した。【小西雄介】
(2020年12月23日 毎日新聞)

生活保護対応の男性を刺す 元市職員に刑猶予判決「同情の余地ある」

 生活保護の対応をしていた男性を殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた滋賀県米原市社会福祉課の元主事(28)=懲戒免職=の裁判員裁判の判決公判が22日、大津地裁で開かれた。大西直樹裁判長は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)を言い渡した。判決後、弁護人は控訴しない意向を明らかにした。
 判決は、元主事はケースワーカーとして担当していた男性(27)に対し、車内に用意していた包丁で、抵抗を受けても襲い続けたとし、「一定の計画性があり殺意は強い」と指摘。一方、過重な業務負担や男性からの連日の理不尽な要求に追い詰められた末の犯行と認め、「経緯や動機は相当程度同情の余地がある」とした。
 判決によると、昨年12月24日午後10時35分ごろ、滋賀県長浜市の路上に止めた軽乗用車内で、男性の腹部を包丁で刺すなどし、全治約10日間のけがを負わせた。
 判決を受け、米原市の平尾道雄市長は「裁判で明らかになった事実を分析し、再発防止に取り組む」とコメントした。
(2020/12/22 18:40 (JST)12/22 23:30 (JST)updated 京都新聞)

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