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「金魚電話ボックス」は著作権侵害、美術作家が逆転勝訴

 金魚の産地・奈良県大和郡山市の商店街が設置したオブジェ「金魚電話ボックス」を巡り、現代美術作家の男性が自身の作品に類似していると主張し、著作権侵害で商店街側に慰謝料など330万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が14日、大阪高裁であった。山田陽三裁判長は、作家側の請求を棄却した1審・奈良地裁判決を変更し、著作権侵害を認め、商店街側に55万円の支払いを命じた。
 作家は福島県いわき市の山本伸樹さん(64)。判決によると、山本さんは1998年、電話ボックスに金魚を入れ、受話器から気泡が出る作品を発表。一方、大和郡山市の郡山柳町商店街協同組合は2014〜18年、学生らがつくった電話ボックス型の金魚水槽のオブジェを譲り受け、観光用に設置していた。
 1審判決は、山本さんの作品について「創作性は認められない」としたが、山田裁判長は「作品は個性が発揮されている」として美術の著作物と認定。商店街側の著作権侵害を認めた。
 判決後、組合側は「今のところ出せるコメントはない」としている。
(1/15(金) 14:29 読売新聞)

金魚電話ボックス作品は「著作権侵害」と認定 大阪高裁

 金魚の産地・奈良県大和郡山市の柳町商店街が設置したオブジェ「金魚電話ボックス」が自身のアート作品の著作権を侵害したとして、福島県いわき市の美術作家、山本伸樹さん(64)が商店街の協同組合側に330万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が14日、大阪高裁であった。山田陽三裁判長は「オブジェは作品に依拠し、著作権を侵害している」として、請求を棄却した1審・奈良地裁判決を変更、組合側に55万円の支払いとオブジェの廃棄を命じた。
 オブジェは組合側が京都造形芸術大(現・京都芸術大)の学生から譲り受け、平成26年に商店街に設置。組合側は「学生らは山本さんの作品を知らなかった」「誰が表現しても同じ表現になる」などと主張し、1審判決も「オブジェから原告の作品を直接感じ取ることはできない」とした。
 ところが、控訴審の判決理由で山田裁判長は、ボックスの受話器から泡を発生させるというオブジェの表現が、山本さんの作品に依拠したと認定。創作性の部分について「同一性が維持され、複製したといえる」と判断した。
 判決によると、組合側は山本さんが10年に発表した作品と表現面で同一性のあるオブジェを設置し、著作権や人格権を侵害した。
 判決後、大阪市内で記者会見した山本さんは「(著作権侵害の)1つのガイドラインを示せた。完全勝訴でほっとしている」と話した。一方、組合側は「上告の有無を含め、対応を調整する」とコメントした。
(1/14(木) 18:32 産経新聞)

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