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大泉の同僚刺殺 被告に懲役13年 地裁判決 /群馬

 大泉町で昨年6月、同僚を刺殺したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた千代田町のトラック運転手、小川雄也被告(20)の裁判員裁判で、前橋地裁(鈴木秀行裁判長)は31日、懲役13年(求刑・懲役16年)の実刑判決を言い渡した。鈴木裁判長は「犯行は逃げようと転倒した被害者に対し多数回にわたり突き刺すなど、極めて残忍」と指摘した。
 判決によると、小川被告は昨年6月20日午後10時50分ごろ、同僚の落合風雅さん(当時20歳)の背部などを牛刀(約18・5センチ)で多数回刺すなどして死亡させた。
 争点となった殺意について、鈴木裁判長は「殺傷能力の高い牛刀で、人の生存に大事な部分を多数回、強い力を込めて突き刺した」と指摘。また、小川被告が犯行の約4時間前に、牛刀を購入したことなどからも「殺意はあった」と判断した。【菊池陽南子】
(2019年2月1日 毎日新聞)

相談した先輩に「だまされた」 牛刀を手にした20歳

 夏の深夜の警察署前で、その殺人事件は起きた。刃渡り約18・5センチの牛刀で刺された被害者の傷は25カ所ほど。肺や心臓に達するものもあった。被害者と被告は、中学時代からの先輩と後輩で、事件当時は会社の同僚。何が20歳の被告にそこまでさせたのか。
 殺人と銃刀法違反の罪に問われたのは、元トラック運転手の小川雄也被告=群馬県千代田町新福寺=。裁判員裁判が1月31日、前橋地裁であり、鈴木秀行裁判長は懲役13年(求刑懲役16年)の判決を言い渡した。
 判決によると、被告は昨年6月20日午後10時50分ごろ、同県大泉町のドラッグストア駐車場で千代田町の男性(当時20)の腹や背中を殺意を持って牛刀で複数回突き刺し、殺害した。
 現場は大泉署と道路を挟んだ目の前。「話したいことがある」と被告に呼び出された男性が友人を連れて現場に現れると、被告はズボンに忍ばせていた牛刀を男性に向けた。走って逃げた男性は約40メートル先で転び、被告に襲われた。友人が署に助けを求め、駆けつけた警察官が拳銃を構えて「やめないと撃つぞ」と警告するまで刃物を振り下ろし続けた。一部始終は署の防犯カメラ映像に映り、証拠としても提出された。
 公判で明かされた事件の発端は、昨年5月23日にさかのぼる。勤務先の先輩2人に誘われ、被告は2人を車に乗せて館林市内の居酒屋に向かった。1時間ほど食事と共にビールや梅酒を飲んだ帰途、信号待ちで停車中に軽く追突された。被害者のはずが、相手の運転手に飲酒運転が知られてしまい、立場が逆転した。「金を払わなければ警察を呼ぶ」と言われ、示談金150万円を要求された。
 被告は「免許がなくなれば、トラックの仕事ができなくなる」と焦った。約3カ月前、幼いころから憧れた父親と同じトラック運転手になったばかりだった。
(2019年2月3日12時00分 朝日新聞)

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