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法廷から 父に懲役16年 傍聴席を削減、希望者は436人 新型コロナ対策 /千葉

 千葉地裁は19日、新型コロナウイルスの感染を防止するため、栗原勇一郎被告に対する裁判員裁判の判決公判で、傍聴席の間隔を空ける措置を取った。法廷の前には、感染防止のため消毒用のアルコール液も設置した。
 この日、通常なら63席を用意するはずだったが、21席に削減した。傍聴希望者は436人で関心の高さをうかがわせた。
 地裁は結審まで10回の公判で、一般傍聴席として60〜70席ほどを用意してきた。2月21日の初公判は63席に対して434人、論告や最終弁論があった今月9日は63席に対して231人が傍聴を希望した。【加藤昌平、町野幸】
(2020年3月20日 毎日新聞)

法廷から 父に懲役16年 判決要旨 /千葉

 判決要旨は次の通り。
 <主文>
 懲役16年に処する。
 <事実認定>
 起訴された傷害致死、暴行など六つの罪を全て認定する。被告は2017年11月上旬、女児の頭を殴るなどの暴行を加えた。18年7月中旬から女児を家族から疎外したり暴力を振るったりするようになった。18年12月30日〜19年1月3日、顔面打撲や胸骨を骨折させ女児の母の顔を殴り馬乗りになるなどした。1月22〜24日、女児に食事を与えず立たせ続け浴室などに放置。顔にシャワーの冷水を浴びせ続け、女児はショック、致死性不整脈、溺水のいずれかで死亡した。
 <量刑の理由>
 量刑の中心となる傷害致死罪では女児に食事を丸2日間与えず、十分な睡眠を取らせないなど人間が生きていくために最低限必要なものを奪った。生命を失うほどのストレスにさらされたことは、尋常では考えられないほどに凄惨(せいさん)で陰湿な虐待であったことを物語っている。被告は理不尽な不満のはけ口として女児に苦痛を強いるなど、虐待を常態化させエスカレートさせた。
 被告は、児相職員に威圧的な態度を取り、うその書面を女児に書かせて虐待の訴えを握りつぶした。社会的システムの介入を困難にしたのは被告自身であり、悲惨な結果の全ての責任は被告にあると断じざるを得ない。
 女児は助けを求めたい気持ちを次第に失い、絶望感を深めていった。将来の夢を思い描き未来への希望を抱くであろう年代なのに、社会からも身内からも助けてもらうことができず、本来愛情を注がれるはずの実父から理不尽極まりない虐待を受け続け、絶命した女児の悲しみや無念さは察するに余りある。
 犯行態様の異常さとむごたらしさは多くの先例と際立った特質で量刑傾向を大きく超える極めて悪質性の高い事案である。死者1人の傷害致死罪全体の最も重い部類と言える。責任を女児やその母に転嫁し、不合理な弁解に終始した。前科はないが、家庭内で虐待を繰り返していたことから、量刑に大きく考慮することはできない。
(2020年3月20日 毎日新聞)

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