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元上司刺殺で懲役20年 千葉地裁判決

 元勤務先の上司だった男性=当時(44)=を包丁で殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた船橋市行田町、無職、畔周作被告(39)の裁判員裁判で、千葉地裁(岡部豪裁判長)は6日、「人を殺してはならないという最も基本的な倫理・規範を軽んじており、反省していない」として懲役20年(求刑懲役22年)を言い渡した。
 判決によると、上司だった男性の言動に不満を募らせ、退職を機に殺害して恨みを晴らそうと考え、昨年11月30日午後3時ごろ、かつて勤務していた船橋市北本町2の工場の応接室で、持参した包丁(刃渡り約15センチ)で男性の左胸などを突き刺し殺害した。刺し傷は心臓まで達していた。
 判決理由で岡部裁判長は、2015年から男性の部下になり繰り返し理不尽な扱いを受けたと感じ、ストレスから適応障害でうつ状態になったと判断。その上で「被害者との相性が悪く、会社の労務管理にも不十分な点があったが、事件は適応障害と直接関係なく、周到で巧妙な計画を練って犯行に及んだ」と悪質性を認めた。
 弁護側は同類事件の量刑傾向から懲役15年が妥当と主張していた。
 ◆「立場替え考えて」 裁判員がメッセージ 【法廷から】
 畔被告への判決言い渡し後、岡部裁判長が「裁判員からのメッセージがあります。聞いてください」と述べ、畔被告に対し「相手を責める前に立場を入れ替えて考えてみては」などとする裁判員の思いを読み上げる場面があった。
 「傷つき孤独を感じ、つらかったことは理解できます」と被告の心情を察する一方で、「だからといって殺すことが許されるのでしょうか。解決方法として間違っている」と非難。「正しい、正しくないだけが物事の評価軸でなく、自分や他人が幸せか不幸かも重要ではないでしょうか」と呼び掛けた。
 さらに「今のあなたに受け入れられないことは分かっています」とした上で「長い受刑生活を通じ物事を違った角度から見られるように、痛みや悲しみを感じ取れるようにする機会にしてほしい」と訴えた。
(2018/11/07 05:00 千葉日報)

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