報道等をもとに日本の裁判官の情報を収集、掲載しています。

「浜の一揆」訴訟 原告の控訴棄却/宮城・仙台市

 岩手県内の漁業者がサケの刺し網漁の許可を求めて県を訴えた、いわゆる「浜の一揆」訴訟の控訴審で、25日、判決が言い渡されました。仙台高等裁判所は訴えを退けた一審判決を支持し、原告の控訴を棄却しました。
 この裁判は、岩手県沿岸部の漁業者が岩手県を相手取り、県が漁業調整規則に基づき禁止している固定式刺し網でのサケ漁の許可を求めているものです。固定式刺し網漁は魚の通り道に帯状の網を仕掛け、網目より大きな魚をからませてとる漁法で、定置網漁などの他の漁法に比べて一度に多くの水揚げが期待できます。一方で、資源保護の観点から、県は漁業調整規則に基づきこの固定式刺し網でのサケ漁を禁止しています。原告側は年間漁獲量の上限を設けることを前提に固定式刺し網によるサケ漁の許可を求めています。一昨年3月の一審判決で盛岡地裁は「固定式刺し網漁を許可すれば漁獲効率の良さなどから多くの漁業者が参入し、漁獲量の調整が困難になることが懸念される」などとして原告の訴えを退け、原告100人のうち90人が控訴していました。
 25日の控訴審判決で、仙台高裁の山本剛史裁判長は「サケの漁獲量も減少傾向にあり、これが近いうちに回復する具体的な見通しもない状況において固定式刺し網漁業を制限することには合理的根拠がある」などとして、一審の判決を支持し控訴を退けました。判決を受けて原告の漁業者たちは報告集会を開き、「主張が届かなかった」と落胆しながらも今後も漁業を取りまく環境整備に取り組んでいくことを確認していました。
 (原告団・藏平団長)
 「5年という長い年月をかけてここまで皆さんは一生懸命、頑張ってきたところでございますが、きょうの判決は本当に残念でなりません。何としても浜に漁業者を残すような活動をして参りたいと私はそのように考えています」
 原告側は上告について「今の時点では未定」としています。また、判決を受けて県水産振興課の石田亨一総括課長は「県の妥当性が認められたと考えている。水産は厳しい状況が続いているので漁業者の皆さんと一緒に頑張っていきたい」と話しています。
(2020年02月25日 18:54 岩手放送)

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