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石岡・母殺害 次男懲役3年 遺族、更生を望む 介護逃れ「自己本位」 猶予付けず /茨城

 石岡市杉並2で今年2月、認知症の母親が絞殺された事件で、殺人罪に問われた次男で同市の無職、木内武史被告(58)に対する判決言い渡しが14日、水戸地裁(小笠原義泰裁判長)であった。判決は検察側の求刑(懲役5年)より軽い懲役3年。地裁は木内被告が母親の介護をほぼ一人で行い、心身ともに疲弊した事情は酌んだものの、殺害により介護から逃れようとしたのは「自己本位」と執行猶予は付けなかった。遺族は更生を望み、傍聴者からは「人ごとでない」という声が聞かれた。【加藤栄、韮澤琴音】
 判決によると、木内被告は2月26日午前5時ごろ、自宅で母よしさん(当時86歳)の首を絞め、窒息死させた。兄の利一さん(当時59歳)の遺体も見つかったが、事件前に餓死したとみられ、罪に問われなかった。
 木内被告は白髪交じりの坊主頭にめがね、緑色ウインドブレーカーと灰色スエットズボンで入廷した。論告求刑公判とは違い、ひげをそっていた。記者(加藤)が被告と水戸拘置支所で面会した際、自首する前も「ひげをそった」と話していたのを思い出した。被告の生まじめな部分がのぞいたように感じた。
 判決を聞くため証言台前に立つと、正面の裁判長を真剣な表情で見つめ、表情を変えずにじっと聞いていた。
 判決後、被告の弁護人2人は、公判でよしさんのケアマネジャーが証人尋問されず、採用されたのは捜査段階の供述調書に限られたことに触れ、「被告がぎりぎりの状態だったのが伝わらなかったかもしれない」と話した。控訴するかは面会して決めるという。
 毎日新聞の取材に応じた木内被告の弟(55)は「同情する気持ちと、母を奪われてしまったという気持ちの両方が強くある」と心境を明らかにした。その上で「頼られたときはできる限りのことをしたいが、自分から歩み寄ることはできない」と頭を悩ませた。
 傍聴席にいたパート従業員の女性(48)は毎日新聞の記事を読んで訪れたという。「これからどんどん介護が増える。裁判も人ごとではない。ちゃんと考えていかなければいけないと思った」と話していた。
(2018年12月15日 毎日新聞)

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