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裁判員審理 最長207日 殺人被告に無期懲役 神戸地裁

 元暴力団員ら男性3人に対する殺人や逮捕監禁致死などの罪に問われた兵庫県姫路市の無職、中村春根被告(47)の裁判員裁判で、神戸地裁姫路支部は8日、無期懲役(求刑・死刑)を言い渡した。木山暢郎裁判長は1件の殺人罪を無罪とした上で、「計画性、執念深さは際立っているが、動機が利欲目的など最も悪質な部類ではない」とした。弁護側は控訴する方針。
 争点や証人の多さから審理は長期化し、4月16日の初公判から判決までの期間は裁判員裁判では過去最長の207日に達した。
 判決によると、中村被告は知人の住所不定、無職、上村隆被告(52)=殺人罪などで公判中=らと共謀。2010年に元暴力団員の男性(当時57歳)を監禁して死亡させ、11年には作業員男性(当時37歳)を殺害した。木山裁判長は、上村被告に動機がないことなどを挙げ、「中村被告が金銭などで支配関係を築いた配下の者を都合よく利用した」と認定した。
 一方、10年に広告会社の元社長男性(当時50歳)を殺害したとする殺人罪については「犯罪の証明がない」と無罪とした。
 一連の事件では、作業員以外の2人の遺体が見つかっておらず、弁護側はほとんどの事件で無罪を主張して検察側と全面的に対立。判決を含めた計70回の公判には、80人が証人として出廷した。
 これまで最長だったのは、被告が殺人や傷害致死などの罪に問われた九頭竜湖事件(名古屋地裁で16年11月に判決)の160日。
 501人呼び出し 420人辞退
 今回の裁判員裁判が過去最長となる207日の審理となったことについて、専門家からは裁判員の支援を充実すべきだとの意見が上がっている。
 裁判前、神戸地裁姫路支部は、審理が長期にわたるため辞退者が増えると予測。裁判員と補充裁判員各6人を選任するにあたり、通常の数倍にあたる501人に呼び出し状を出したが、うち420人は「仕事がある」などとして裁判員を辞退した。初公判後も裁判員3人が「身内の不幸」などを理由に退任し、3人が補充された。
 中村春根被告(47)はほぼ全ての事件について否認。検察側は証拠品を押収した警察官や関係者らを次々と証人として申請し、8月までは週4日のペースで証拠調べが続いた。今回の判決後に裁判員は取材に応じなかったが、大きな負担となったとみられる。
 2015年に成立した改正裁判員法は、裁判員裁判の対象事件でも、初公判から判決までが著しく長期にわたる場合は裁判官だけで審理できると定める。
 ただ、中村被告の主任弁護人を務めた後藤貞人弁護士(大阪弁護士会)は「市民の一般的な常識で判断してもらえる」と裁判員裁判の意義を強調する。
 甲南大法科大学院、渡辺修教授(刑事訴訟法)は「長期化するからといって、証人の数を減らすなど裁判を簡略化することは許されない。裁判所が一部の審理を夜間や休日にしたり、企業が長期休暇を認めたりと、市民が長期間でも参加しやすいよう配慮すべきだ」と話している。
(2018年11月8日 21時36分(最終更新 11月8日 23時29分) 毎日新聞)

過去最長の裁判員裁判、判決は無期懲役 神戸地裁姫路支部

 男性3人の死亡に関与したとして殺人2件と逮捕監禁致死などの罪に問われた韓国籍の無職、陳春根被告(47)の裁判員裁判の判決公判が8日、神戸地裁姫路支部で開かれた。木山暢郎裁判長は殺人罪1件について「遺体が発見されておらず、犯罪を証明できていない」と無罪と判断した上で、無期懲役(求刑死刑)を言い渡した。
 男性3人のうち、元会社社長の前田巌さん=当時(50)=と、韓国籍で元暴力団組員、厳大光さん=当時(57)=の遺体が見つかっておらず、被告側も否認していたことから審理が長期化。実審理期間は207日と裁判員裁判では過去最長になった。
 木山裁判長は判決理由で、殺人罪に問われた前田さんの事件について「客観的状況から殺害したと考えられないこともない」としつつ、「遺体が発見されず死因も不明で、合理的疑いが残る」として無罪と認定。厳さんの監禁致死事件は、倉庫で見つかった血痕のDNA型が厳さんと一致し、焼却炉から人骨のようなものも見つかったことから有罪と判断した。
 判決によると、陳被告は実行役とされる上村隆被告(52)=殺人罪などで公判中=らと共謀し、元作業員の下山誠也さん=当時(37)=を殺害。厳さんを監禁して死亡させるなどした。
 陳被告の裁判員裁判は7事件が対象で、判決を含む計70回の公判に延べ約120人が証人として出廷。裁判員6人のうち3人が、途中で辞退を申し出て交代した。
(2018.11.8 18:54 産経新聞)

過去最長207日の裁判員裁判、無期懲役の判決 姫路

 初公判から判決までの期間が過去最長(207日)となった裁判員裁判で、神戸地裁姫路支部(木山暢郎裁判長)は8日、男性3人に対する殺人や逮捕監禁致死などの罪に問われた元パチンコ店経営の中村春根被告(47)に無期懲役(求刑・死刑)の判決を言い渡した。
 中村被告は2010〜11年、知人の男らと共謀して作業員男性(当時37)、広告会社元社長の男性(同50)、無職男性(同57)を兵庫県姫路市などで殺害したり、監禁して死亡させたりしたとして起訴された。
 検察側は、過去に起きた刑事事件にまつわる恨みや融資金の焦げ付きなどを背景に、中村被告が事件全体を主導したと主張。一方、被告・弁護側は起訴内容の大半を否認し、「懲役3年が相当」と主張していた。
 4月16日の初公判から判決まで70回の公判が開かれ、延べ120人以上が証人出廷。本人の申し出により裁判員3人が交代した。検察側と弁護側の主張が正面から対立したうえ、被害者とされた3人のうち2人の遺体が見つかっていないという複雑な構図が裁判日程の長期化につながった。
(2018年11月8日15時11分 朝日新聞)

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