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神戸港・日雇い労働石綿訴訟 遺族の請求を棄却 地裁 /兵庫

 神戸港で日雇い労働者としてアスベスト(石綿)の荷揚げなどをし、中皮腫や肺がんで死亡した男性2人の遺族が荷役会社2社に総額6600万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が5日、神戸地裁であった。泉薫裁判長は、2社の前身会社の下で従事した日数を推計した上で「発症させるだけの石綿ばく露を認めるのは困難」として請求を棄却した。
 訴えていたのは1960年代後半から約20年間、神戸港で日雇いで働き、2013年に中皮腫で死亡した男性(当時82歳)と、15年に肺がんで亡くなった男性(当時79歳)の遺族。ともに労災認定を受けていた。
 亡くなった2人が2社の前身会社で石綿荷役に従事した直接的な証拠はなく、泉裁判長は判決で「石綿荷役を行った日数を推認するのが相当だ」と判断。荷役会社の求人数や石綿の取扱量などの各種統計資料から日数を試算した結果、一人を約7日、もう一人を約18日と認定した。「労災認定基準である1年には届かない」として、企業責任を認めるには期間が足らないと結論付けた。
 遺族側の弁護団は5日、神戸市内で記者会見。和田重太弁護士は「こんなわずかな日数しか石綿荷役をしていないなんてありえない。事実を知らない判決だ」と憤り、控訴する考えを示した。【山本真也】
(2020年8月6日 毎日新聞)

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