報道等をもとに日本の裁判官の情報を収集、掲載しています。

「熟慮重ねた」裁判長、4人に退去命じる 神戸市借り上げ復興住宅訴訟

 阪神・淡路大震災の被災者向けに賃貸で提供した借り上げ復興住宅「キャナルタウンウェスト」(神戸市兵庫区)で、20年の借り上げ期間が過ぎたとして、同市が住民4世帯4人に住宅明け渡しを求めた訴訟2件の判決が7日、神戸地裁であった。和久田斉裁判長は4人に退去と期間後の賃料相当額の支払いを命じた。
 借り上げ復興住宅の退去を巡り、神戸市はこれまで5団地12世帯を提訴。地裁が判決で明け渡しを命じたのは計7世帯となる。
 和久田裁判長は判決言い渡しの前に「歴史の審判にさらされるような重みのある事件。(判決に)署名する瞬間まで熟慮を重ねた」と述べた。閉廷後、住民側の弁護士らは「審判に耐えられない判決」と批判し、住民4人は控訴する方針。
 判決などによると、4人は同住宅の2、4号棟に1996〜97年から暮らす70〜83歳の男女。2016年に期限を迎えたが、入居許可書に契約期限や明け渡しの義務の記載がなく、明け渡し請求は無効と主張。しかし和久田裁判長は、借り上げ期間満了日の6カ月以上前に通知すれば、満了で請求ができると判断した。
 住民側は「高齢で転居すると、慣れない環境で転倒や認知症の危険性が高まる」と主張。判決は「一定の身体的、精神的負担を被る」とした一方、同市が転居先にバリアフリーの近隣市営住宅などを用意し、希望先が空くまで転居を猶予する配慮があるとして「健康を害する恐れが高いとは認められない」とした。
 退去を命じられた女性(83)は、震災で自宅が焼けて夫を亡くしており「年をとり、体が弱った被災者の痛みを分かってほしかった」と話した。同市は「妥当な判決」とした。
(2019/2/7 21:102/7 21:48 神戸新聞)

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

もくじ

名前で検索


 あ行

 か行

 さ行

 た行

 な行

 は行

 ま行

 や行

 ら行?

 わ行

 

管理人/副管理人のみ編集できます