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岩内女性殺害、夫に懲役15年 札幌地裁判決

 後志管内岩内町の自宅アパートで昨年10月、妻を刺殺したとして、殺人の罪に問われた電気工事作業員西京也(にしきょうや)被告(26)の裁判員裁判の判決公判が8日、札幌地裁であり、島戸純裁判長は懲役15年(求刑懲役17年)を言い渡した。
 判決理由で島戸裁判長は「被害者との口論がエスカレートしたことによる突発的な犯行だが、複数の刃物で多数回突き刺しており、強い意志を持って一方的に攻撃した」と指摘し、「後先を考えない身勝手な犯行」と述べた。
(03/09 05:00 北海道新聞)

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平成30年3月8日宣告
平成29年(わ)第793号殺人被告事件
判決
主文
被告人を懲役15年に処する。
未決勾留日数中80日をその刑に算入する。
札幌地方検察庁で保管中の果物ナイフ1丁(平成29年領第1236
号符号1)及び文化包丁1丁(同号符号2)を没収する。
理由
(罪となるべき事実)
被告人は,平成29年10月7日,北海道岩内郡a町b番地cアパートd号室の
被告人方(当時)において,妻であるA(当時28歳。以下「被害者」という。)
と口論をし,その口論の末,殺意をもって,同日午前3時55分頃,被害者に対し,
その後頸部等を文化包丁(刃体の長さ約15.2センチメートル〔平成29年領第
1236号符号2〕)及び果物ナイフ(刃体の長さ約11.5センチメートル〔同
号符号1〕)で多数回突き刺し,よって,その頃,同所において,被害者を後頸部
刺創による左内頸静脈損傷等による出血性ショックにより死亡させて殺害した。
(法令の適用)
罰条刑法199条
刑種の選択有期懲役刑
未決勾留日数の算入刑法21条
没収刑法19条1項2号,2項本文(札幌地方検察庁で保
管中の果物ナイフ1丁〔平成29年領第1236号符
号1〕及び文化包丁1丁〔同号符号2〕はいずれも判
示殺人の用に供した物で被告人以外の者に属しな
い。)
訴訟費用の不負担刑事訴訟法181条1項ただし書
(量刑の理由)
被告人は,まず文化包丁を用い,文化包丁が折れた後は果物ナイフに持ち替えて,
被害者を多数回突き刺しており,強い攻撃意思に基づいて一方的に被害者に攻撃を
加えたといえる。被告人は,被害者と口論をし,その口論がエスカレートしたこと
により突発的に殺意を抱いてこのような犯行に及んだものであるが,被告人が述べ
る被害者の言動を前提としても殺害に及ぶには大きな飛躍があり,当時1歳の子が
自宅にいながら,後先のことも考えずに犯行に及んだことも考えると,本件犯行は
身勝手なものであって,厳しい非難に値する。以上のような事情を併せ考えると,
遺族が厳罰を望んでいるのも当然である。そうすると,被告人の刑事責任の重さは,
1名に対する殺人の単独犯の中で,重い部類に位置付けられる。
そして,被告人は犯行後自首しており,この点も考慮して,主文掲記の刑に処す
ることとした。
(求刑懲役17年,主文同旨の没収)
(弁護人の科刑意見懲役10年)
平成30年3月8日
札幌地方裁判所刑事第1部
裁判長裁判官 島戸純
裁判官 平手健太郎
裁判官 亀井直子

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