報道等をもとに日本の裁判官の情報を収集、掲載しています。

慰安婦記事訴訟 元朝日記者の請求棄却 札幌地裁

 従軍慰安婦についての記事を「捏造(ねつぞう)」とされ名誉を傷つけられたとして、元朝日新聞記者の植村隆氏(60)が、ジャーナリストの桜井よしこ氏(73)や桜井氏の論文を掲載した「週刊新潮」の発行元・新潮社など出版3社に損害賠償などを求めた訴訟の判決で、札幌地裁(岡山忠広裁判長)は9日、請求を棄却した。植村氏側は控訴する方針。
 岡山裁判長は「植村氏が事実と異なることを執筆したと桜井氏が信じる相当の理由があり、桜井氏が論文を書いた目的には公益性があった」と判断した。
 判決などによると、植村氏側は、植村氏が朝日新聞記者時代の1991年に韓国の従軍慰安婦の証言を取り上げた記事に対し、桜井氏が雑誌やインターネット上で「捏造」「意図的な虚偽報道」などと繰り返し断定し、社会的評価を失墜させられたと主張。桜井氏側は「記事への論評は名誉毀損(きそん)に該当しない」とし、「事実と異なることを書き、記事が誤りだと判明しても意図的に訂正しなかったのならば捏造に当たる」と反論していた。
 植村氏側の弁護団は「不当判決で受け入れることはできない」として控訴する方針。桜井氏は「適切な判決。ジャーナリスト個人に対する提訴の乱用は表現の自由を侵すもので、今後は言論の場で意見を戦わせるべきだ」とコメントした。【源馬のぞみ】
(2018年11月9日 16時09分(最終更新 11月9日 23時59分) 毎日新聞)

櫻井よしこ氏らへの賠償請求退ける 慰安婦報道巡る訴訟

 元慰安婦の証言を伝える記事を「捏造(ねつぞう)」と断定され名誉を傷つけられたとして、元朝日新聞記者で「週刊金曜日」発行人兼社長の植村隆氏がジャーナリストの櫻井よしこ氏や出版3社に損害賠償などを求めた訴訟の判決が9日、札幌地裁であった。岡山忠広裁判長は請求をいずれも棄却した。植村氏は控訴する方針。
 植村氏は1991年、韓国人元慰安婦の金学順(キムハクスン)さんの証言を取材。記事は8月と12月、朝日新聞に掲載された。この記事に対し櫻井氏は2014年に月刊誌「WiLL」4月号で「植村記者が真実を隠して捏造記事を報じた」と指摘。「週刊新潮」「週刊ダイヤモンド」誌上でも植村氏の記事を「捏造」と断定する論文やコラムを書いた。
 植村氏は、教授として就職が内定していた神戸松蔭女子学院大(神戸市)の雇用契約を解除せざるを得なくなり、非常勤講師を務めていた北星学園大(札幌市)や家族に非難や脅迫が集中した。これらの被害は櫻井氏の文章により名誉を傷つけられたためだとして、植村氏が15年2月に提訴。櫻井氏と3誌を発行するワック、新潮社、ダイヤモンド社を相手取り、損害賠償計1650万円の支払いなどを求めていた。
 岡山裁判長は判決で、櫻井氏の論文などが植村氏の社会的評価を「低下させた」と認めた。一方で、櫻井氏が他の新聞記事や論文などから、植村氏の記事は事実と異なると信じたことには「相当の理由がある」などと結論づけた。
 裁判では、櫻井氏が植村氏を批判した論文の誤りを認めて訂正する場面もあった。櫻井氏は論文で、金さんが日本政府を相手どり訴えた訴訟に触れた際、実際は訴状にないことを、訴状からの引用として紹介したと指摘されていた。(編集委員・北野隆一)
(2018年11月9日19時12分 朝日新聞)

その後

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

もくじ

名前で検索


 あ行

 か行

 さ行

 た行

 な行

 は行

 ま行

 や行

 ら行?

 わ行

 

管理人/副管理人のみ編集できます