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裁判員経験者が法曹三者と意見交換 神戸地裁

 2009年5月に始まった裁判員制度について、裁判員経験者と検察官、裁判官、弁護士の法曹三者が話し合う意見交換会が14日、神戸市中央区の神戸地裁であった。同地裁で裁判員を経験した20〜70代の男女6人が参加。裁判官や検察官らによる事件内容の説明や審理日程には前向きな意見が出された一方、証拠写真の取り扱いや制度のPRで課題を指摘する声が上がった。
 意見交換会は地裁本庁と姫路支部で年4回開催。今回は、昨年12月〜今年7月に神戸地裁で審理された4事件で、裁判員を務めた計6人が意見を出し合った。
 公判の冒頭で、検察官や弁護人が審理の要点を述べる「冒頭陳述」について、神戸市西区の男性会社員(53)は「難しい専門用語はなく、配慮されていると感じた」。三木市の30代女性も「陳述の内容を記した配布資料が分かりやすかった」と振り返った。
 裁判員裁判は初公判から判決までの期間が通常裁判より短く、神戸市東灘区の主婦(70)は「高齢者は何カ月かたつと内容を忘れるかもしれず、感情が心に残っている間に判断できたのは良かった」と話した。
 裁判員の心的負担が大きいとされる遺体写真などの提示については意見が分かれた。殺人事件を担当した明石市の男性会社員(26)は「殺意の強さが争点になったので、見せてもらっても良かったと思う」と述べた一方、他の経験者からは「希望者だけに見せるなど一定の配慮が必要」という声も上がった。
 また、神戸市西区の男性会社員は「裁判出席のため休日の取得を申請したが、そのときは社に制度がなく、理解を得ることが難しかった。もっと市民が参加しやすくするために地道に広報などの活動をしてほしい」と課題を挙げた。
 同地裁の芦高源裁判官は「さまざまな宿題を課された。制度が社会に根付くには時間がかかると感じるが、認知が広まるように今後も協力してもらいたい」と話した。(田中宏樹)
(2017/9/14 20:15 神戸新聞)

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