報道等をもとに日本の裁判官の情報を収集、掲載しています。

2人殺害の男に無期懲役=残土置き場遺体―佐賀地裁

 佐賀市の残土置き場で2015年7月、山口県下関市の不動産販売業で韓国籍の羅時燦さん=当時(76)=と同市の無職松代智恵さん=同(48)=の遺体が見つかった事件で、殺人罪などに問われた無職於保照義被告(69)=佐賀県神埼市=の裁判員裁判の判決が6日、佐賀地裁であり、吉井広幸裁判長は無期懲役(求刑死刑)を言い渡した。
 吉井裁判長は犯行に使われた油圧ショベルの稼働記録や被告の携帯電話の記録などから、「現場の近くにいた被告だけが犯行可能だった」と認定した。於保被告は事件発覚時、現場で残土処理業を経営しており、従業員に事前に穴を掘らせた行為も「犯行準備だった」とした。
 一方、羅さんから借金の返済を執拗(しつよう)に求められ、残土置き場で行っていた産業廃棄物の不法投棄を告発すると脅されていたと指摘。動機は極めて悪質とまではいえないとして、死刑を回避した。 
(8/6(月) 20:27 時事通信)

<佐賀生き埋め殺人>69歳被告に無期懲役 佐賀地裁

 佐賀市の残土置き場で男女2人の遺体が見つかった事件で、殺人罪などに問われた佐賀県神埼市、無職、於保(おほ)照義被告(69)の裁判員裁判の判決で、佐賀地裁は6日、無期懲役(求刑・死刑)を言い渡した。
 於保被告は一貫して黙秘し、弁護側は無罪を主張。目撃証言などはなく、状況証拠の評価が焦点だった。吉井広幸裁判長は、携帯電話の発信記録などから「被告以外が犯人ならば合理的な説明ができない」と認定。一方で動機である借金返済を巡るトラブルの経緯を踏まえ、「極めて悪質とはいえず、死刑がやむを得ないとまではいい難い」とした。
 判決によると、於保被告は2014年8月15日、佐賀市の残土置き場で、不動産会社経営、羅時燦(ラシチャン)さん(当時76歳)=山口県下関市=と、羅さんの知人の無職、松代智恵さん(同48歳)=同=が乗った軽乗用車を重機で深さ約5メートルの穴に落として埋め、窒息などにより死亡させた。【池田美欧】
(8/6(月) 19:37 毎日新聞)

残土置き場で男女殺害、被告に無期判決 佐賀地裁

 佐賀市の残土置き場で2015年7月、山口県下関市の男女の遺体が見つかった事件で、殺人罪に問われた佐賀県神埼市の無職於保(おほ)照義被告(69)に対する裁判員裁判の判決が6日、佐賀地裁であった。吉井広幸裁判長は「犯行は残虐で執拗(しつよう)だが、死刑を選択することが真にやむを得ないとまでは言いがたい」として無期懲役(求刑死刑)を言い渡した。
 判決によると、於保被告は14年8月15日午後3時〜同6時15分、佐賀市久保泉町の残土置き場で、不動産会社などを経営していた韓国籍の羅時燦(らじさん)さん(当時76)と、羅さんの会社の元従業員で同行していた松代智恵さん(同48)の2人が乗った軽乗用車を、油圧ショベルを使って車ごと深さ約5メートルの穴に落とし、土砂をかぶせて窒息させるなどして殺害した。
 於保被告は逮捕時から一貫して黙秘を続けた。判決では動機について、羅さんから借金の返済を再三迫られ、経営していた土木建設会社の不法投棄を告発すると言われたことなどから、「事業が継続できなくなる」と考えた、と指摘。一方で「動機の悪質さという点では、最も非難すべき事案とは言えない」とした。(上山崎雅泰)
(8/6(月) 17:32 朝日新聞)

残土置き場殺人 無期判決、検察側主張認める 裁判員裁判 状況証拠で全体像示す 

 殺人などの罪に問われた於保照義被告(69)の裁判員裁判の判決は、佐賀地裁が検察側の主張をほぼ認める格好となった。被告の自供や防犯カメラの映像といった犯罪を直接証明する証拠がない中、状況証拠の緻密な積み上げで全体像を示し、無期懲役の有罪につなげた。 
 亡くなった男性と被告の通話履歴、衛星利用測位システム(GPS)による位置情報を含めた油圧ショベルの稼働記録、遺体と一緒に穴から見つかった軽乗用車やボイスレコーダーの音声データなど物証は多岐にわたった。元従業員らの話も交えて計画性や犯行態様を浮き彫りにし、犯人性に関し「合理的な疑いを入れない程度に立証されている」との認定を引き出した。
 「全て争う」として無罪を主張し、切り崩しに掛かった弁護側の訴えは死因について一部認められたものの、大枠の事実認定には響かなかった。また、被告は捜査段階から公判まで黙秘を貫いたが、裁判員は「(裁判官や裁判員との)話としてほとんど出て来なかった」と明かした。審理に影響はなかったとみられる。
 検察、弁護側とも現時点で控訴していない。ただ判決文には、同種事案の死刑選択事例が1例あるとしており、求刑の死刑とならなかった検察側が量刑不当として控訴する可能性もある。控訴となった場合、被告が一審判決について意見を語るかも含め今後の行方が注目される。
 「死刑」判断に葛藤も 裁判員会見
 佐賀市の残土置き場から男女2人の遺体が見つかった事件で、殺人罪などに問われた於保照義被告(69)の裁判員裁判は6日、被告に無期懲役の判決が下された。被告が黙秘し直接証拠がない中、事実認定とともに死刑も含めた量刑の判断を迫られた裁判員。「個人的な感情を排除し、判断していくだけだった」との声があった一方、「判断できるのか不安だった」との答えも。複雑な思いを会見で明かした。
 判決後の会見には、裁判員6人のうち4人と補助員1人が出席した。検察が求刑した死刑に関する判断を迫られたことに対する戸惑いを問われると、女性裁判員は「裁判中に出てきた証拠を確認し、全員で導き出した判断。迷いはなかった」ときっぱり答えた。結審後、裁判官を交えて重ねた評議では、不明な点があれば証拠資料などを確認し丁寧に検討してきたという。
 一方、初公判で弁護側から「裁判員はそこに座っている被告を死刑にするかどうか判断することになります」と語り掛けられた言葉に動揺したことを明かす裁判員もいた。「正直驚いた。死刑相当と考えるのが怖く、フラットな状態で判断できるよう、なるべく考えないようにした」「死刑という言葉を聞いたとたん、不安になった」。重圧と闘いながらの審理だったことを示唆した。
 「死刑の判断ができるのか不安があった。被害者と被告それぞれの立場を考え量刑を判断する中で、葛藤することもあった」。ある女性裁判員は苦しい胸の内を明かした。
 「死刑や無期懲役の判断をする覚悟がない人もいると思うので、そういう流れになる可能性があることも事前に伝えられないのか」。20代の男性裁判員は、市民が他人の人生に大きく関わる判断を迫られる裁判員制度の当事者となって見えた気づきを提起した。
(8/7 8:00 佐賀新聞)

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