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<窃盗差し戻し審>「認知症影響」71歳女の実刑回避

 窃盗罪で実刑判決を言い渡された高知市の被告の女(71)について、認知症があるのに1審で精神鑑定をしなかったのは法令違反として、高松高裁が審理を差し戻した裁判の判決公判が7日、高知地裁であった。山田裕文裁判長は責任能力を認めたうえで、「認知症の影響があった」と判断し、罰金50万円(求刑・懲役1年2月)を言い渡した。
 被告は専門医から「前頭側頭型認知症」と診断されていたが、1審・高知地裁は昨年2月、万引きする商品と購入する商品を区別していたことなどを理由に弁護側の精神鑑定請求を却下し、懲役8月の実刑判決を言い渡した。しかし2審・高松高裁は同6月、「責任能力の有無や程度を明らかにするため精神鑑定を実施する必要があった」として1審を破棄し、高知地裁に差し戻していた。
 差し戻し審で地裁は精神鑑定を実施し、被告は「アルツハイマー型認知症」と診断された。だが、山田裁判長は、商品の区別をしていた点を重視し「違法性を認識していた」と指摘。一方で同じ店舗で短時間に窃盗を繰り返した点を挙げ、「認知症による判断能力の低下が影響を与えたことを否定できない」として実刑を回避した。【松原由佳】
(8/7(月) 20:34配信 毎日新聞)

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