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損賠訴訟 日赤に880万円賠償命令 高裁、1審判決を変更 /香川

 インスリンを注射した高松市の女性(当時50歳)が高松赤十字病院(同市)で治療を受けた後に帰宅し、死亡したのは医師の注意義務違反があったとして、女性の内縁の夫(56)が日本赤十字社に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、高松高裁(神山隆一裁判長)は30日、請求を棄却した1審・高松地裁判決を変更し、日赤に880万円の支払いを命じた。
 判決によると、女性は2013年5月、夫の糖尿病治療のために保管していたインスリンを自宅で注射し、同病院に救急搬送された。血糖値を上昇させる点滴を受けて帰宅したが意識不明となり、同年6月に死亡した。病院側は低血糖の症状が出た場合は糖分補給することを説明した上で帰宅させたことから、注意義務違反はないと主張したが、神山裁判長は「注射後24時間は重症低血糖症に陥る危険を考慮し、病院で経過観察すべきだった」と退けた。
 判決を受け、同病院の網谷良一院長は「救急医療の現場に影響を及ぼしかねない判断。判決内容を精査し、上告の必要性について検討する」としている。【潟見雄大】
(2019年8月31日 毎日新聞)

高松の女性死亡めぐり、日赤病院に880万円賠償を命令

 高松市の高松赤十字病院に搬送された同市の女性(当時50)が帰宅後に死亡したのは、帰宅させた医師に責任があるとして、内縁の夫(56)が日本赤十字社(東京)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が高松高裁であった。神山隆一裁判長は、請求を棄却した一審・高松地裁判決を変更し、日赤に880万円の支払いを命じた。判決は8月30日付。
 判決によると、女性は2013年5月18日夜、自らインスリンを注射し、19日未明に体調不良を訴えて救急車で運ばれた。医師は低血糖とみてブドウ糖などを投与し、その日のうちに帰宅させたが、20日に意識不明の状態で見つかり、搬送された別の病院で低血糖と診断され、6月に死亡した。
 神山裁判長は、女性が糖分を継続的にとらないと重症の低血糖になることを医師が予想できたと指摘。「院内で24時間程度の経過観察をしていれば、女性は死亡しなかった可能性が高い」と結論づけた。
 同病院は「主張が認められず残念。判決内容を十分に精査する」とコメントした。(平岡春人)
(2019年9月3日14時00分 朝日新聞)

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