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種苗法違反 「無断で育成」差し戻し 種苗の審理不十分 高裁支部 /島根

 鳥取県の種苗販売業者が開発した屋上や壁面の緑化などに使われる品種を無断で育成、譲渡したとして種苗法違反罪に問われた神戸市灘区の緑化事業会社「ブルージー・プロ」と社長の北村公一被告(69)の控訴審判決が9日、広島高裁松江支部(栂村明剛裁判長)であった。栂村裁判長は1審鳥取地裁判決を破棄し、審理を差し戻した。
 判決では、鳥取の業者が開発してキリンソウ種として品種登録されている「トットリフジタ1号」は常緑性だが、親とされるキリンソウは落葉性であるなどの理由から「キリンソウ種と推認しがたい」と指摘、「審理を尽くす必要がある」とした。今年1月の1審判決では、北村被告に懲役1年6月、執行猶予4年、ブ社に罰金200万円が言い渡されていた。
 控訴審判決について被告の弁護団は「実質的な勝利。トットリフジタ1号がキリンソウではないという主張が受け入れられた」と話し、北村被告は「安堵した。キリンソウが自由に使えるようになることを祈る」と話した。佐藤光代・広島高検松江支部長は「判決内容を詳細に検討し適切に対応したい」とのコメントを出した。【前田葵】
(2018年11月10日 毎日新聞)

種苗法事件2審 差し戻し

 鳥取の業者が開発し栽培する権利が独占的に認められている植物を無断で栽培したとして神戸市の会社社長が罪に問われている裁判で、2審の広島高等裁判所松江支部は「そもそも無断で栽培してはいけない植物なのかどうか疑問が残る」として有罪とした1審判決を取り消し、審理をやり直すよう命じました。
 神戸市の緑化事業会社の社長を務める北村公一被告(69)は、屋上の緑化事業などに使われ、栽培などの権利が開発した岩美町の業者に独占的に認められている「キリンソウ」と呼ばれる植物を無断で栽培し販売したとして種苗法違反の罪に問われています。
 1審の鳥取地方裁判所はことし1月「開発者の権利を大きく侵害した」などとして、北村社長に対し懲役1年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡したのに対し、北村社長は「栽培したのは別の品種で罪にあたらない」などとして控訴していました。
 9日の2審の判決で広島高等裁判所松江支部の栂村明剛裁判長は「植物は無断で栽培することを禁じた『キリンソウ』だとされているが、開発当時の栽培状況や生育した葉の特徴などから、そもそも別の植物だった可能性も残されている」と指摘しました。
 その上で「無断で栽培してはならない植物なのかどうか審理を尽くす必要がある」として1審判決を取り消し、鳥取地方裁判所で審理をやり直すよう命じました。
 判決について北村社長は「まずはほっとしています。自分が栽培していた植物は屋上の緑化などに有効でだれでも自由に栽培できるようになることを願っています」と話しています。
 広島高等検察庁松江支部の佐藤光代松江支部長は「判決の内容をくわしく検討した上で、適切に対応したい」としています。
 この事件では北村社長とともに植物を栽培した兵庫県の農場経営者の男に対し執行猶予のついた有罪判決が言い渡され、すでに確定しています。
(11月09日 20時47分 NHK)

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