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伊方原発3号機運転差し止め決定を取り消し 広島高裁異議審

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを命じた広島高裁の仮処分決定を受け、四電側が申し立てた異議審で、高裁(横溝邦彦裁判長)は異議を認めて差し止め決定を取り消した。高裁レベルの異議審で原発の運転停止を命じる司法判断が覆るのは、2011年の東京電力福島第1原発事故後で2例目。
 3号機は現在、定期検査中で稼働していない。前回の差し止め決定の効力がなくなるため、四電は検査などを終えれば再稼働できる。
 仮処分を申請したのは原発から30〜40キロ圏内にある瀬戸内海の山口県島しょ部の住民3人。山口地裁岩国支部が19年3月、申し立てを却下したため、住民側が広島高裁に即時抗告した。
 20年1月の高裁決定は、四電による原発近くの断層の調査が不十分だとした上で、約130キロ離れた阿蘇カルデラ(阿蘇山、熊本県)の噴火想定も過小だと指摘。安全性に問題はないとした原子力規制委員会の判断は不合理だとし、運転を認めなかった。これを受け、四電側が異議を申し立て、即時抗告審とは別の横溝裁判長が審理していた。
 伊方原発3号機を巡っては、広島高裁が17年12月、阿蘇山の破局的噴火で火砕流が原発敷地に到達する可能性があるとして運転を差し止めた。四電側が異議を申し立て、18年9月の高裁が今回と同様に差し止め決定を取り消した。【服部陽、池田一生】
 伊方原発3号機
 愛媛県西部から九州方面に延びる佐田岬半島の瀬戸内海側にある加圧水型軽水炉で、1994年に運転を開始した。出力は89万キロワットで、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料によるプルサーマル発電を行う。2011年の福島第1原発事故後に停止したが、15年7月に新規制基準に適合したと認められ、16年8月に再稼働し、19年12月から定期検査中。老朽化した1、2号機は廃炉作業が進められている。
(2021/3/18 14:05(最終更新 3/18 19:44) 毎日新聞)

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