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強盗強制性交罪の男に懲役12年 岡山地裁判決「卑劣で悪質」

 女性に乱暴し財布を奪ったとして、岡山県内で初めて強盗強制性交罪で起訴された倉敷市中島、建設業阿武(旧姓池田)光博被告(27)の裁判員裁判で、岡山地裁は8日、「被害者の尊厳を全く顧みない卑劣で悪質な犯行」として、求刑通り懲役12年の判決を言い渡した。
 裁判で弁護側は「犯行があったとされる時間帯に被告は別の場所にいた」として無罪を主張していたが、後藤有己裁判長は「(女性に付着していた)体液から検出されたDNA型が被告と一致している」などと退けた。
 判決では2017年8月中旬の深夜、県内の路上で女性の首を絞めて乱暴した上、現金約8千円などが入った財布を奪った。
 強盗強制性交罪は17年7月の改正刑法で設けられた。同じ現場で強姦(ごうかん)と強盗をした場合、どちらを先に実行したかによって法定刑が異なっていたため、無期または7年以上の懲役に統一。また強姦罪から強制性交罪への名称変更に伴い、起訴するのに被害者の告訴が必要な「親告罪」規定も削除された。
 ■求刑通りも癒えない苦しみ
 岡山地裁で初めて審理された強盗強制性交罪の判決言い渡し後、被害者の女性が山陽新聞社の取材に応じた。求刑通りの判決に「思いをくみ取ってくれた」と語る一方、今なお癒えることのない苦しみを吐露した。
 女性は被害者参加制度を利用して公判に出廷し、「被告は刑務所に一生いてほしい」と意見陳述した。「市民裁判員らに事件を知られるのはつらかったが、被告を許せなかった。勇気を出して良かった」と振り返る。
 2017年の事件後、外出しただけで吐き気がしたり、情緒が不安定になったりと苦しみ続けている。被害を打ち明けた人の中には「深夜に1人で歩いていたら仕方ない」と言い放つ人もおり、身も心も疲弊したという。
 支えになったのが、被害者支援団体のスタッフたち。裁判所への付き添いや日常の悩み相談に応じてくれた。同じ苦しみを抱える人に向けて「決して自分を責めないでほしい。一歩を踏み出せば、手を差し伸べてくれる人は必ずいる」と呼び掛けた。
(2019年01月08日 20時17分 山陽新聞)

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