報道等をもとに日本の裁判官の情報を収集、掲載しています。

相鉄HD訴訟 運転手らの請求棄却 地裁「不合理認めず」 /神奈川

 バスの運転手を出向させた後に転籍を強要し、拒んだ者をバス業務から外して清掃などへの従事を命じた会社の措置は不当として、横浜市の「相鉄ホールディングス(HD)」のバス運転手ら58人と同社労働組合が、同社と社長に対し、地位確認と損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、横浜地裁であった。新谷晋司裁判長は「会社の命令が不合理であるとはいえない」などと述べ、原告の請求をいずれも棄却した。
 判決によると、運転手らはバス事業の分社化により「相鉄バス」に出向。その後、相鉄HDはバス事業支出削減策として運転手らに転籍や復職を求めた。原告は「職種変更の命令は、業務上の必要性や合理性がなく権利乱用にあたり無効」と主張したが、判決は「企業の経営判断として許容される」と指摘し、「一概に不合理であることは認められない」と退けた。
 一方、この問題に絡み、神奈川県労働委員会は1月、運転手らを強制的にバス業務から外したのは不当労働行為にあたるとして、相鉄HDに対し、異動を取り消すよう救済命令を出している。【木下翔太郎】
(2018年4月20日 毎日新聞)

相鉄HD・熟練バス運転手をスーパーなどへ出向…横浜地裁「合理性あり」会社側勝訴

 相模鉄道グループを束ねる相鉄ホールディングス(HD)の元バス運転手ら58人と組合が、会社を相手に業務変更の無効や損害賠償(1人110万円、組合330万円)などを求めていた訴訟で、横浜地裁(新谷晋司裁判長)は4月19日、運転手らの主張を退け、変更は有効と判断した。労働者側は控訴する方針。
 労働者側は相鉄HDから子会社の相鉄バスに在籍出向していたが、2016年から順次出向を解除され、グループのスーパーやホテルなどに再出向している。
 この問題をめぐっては2018年1月、労使間の協議が終了するまで、「相鉄バスへの出向を継続しなければならない」とする、神奈川県労働委員会の救済命令が出ていた(現在、中央労働委員会で審査中)。
 ●会社は経費削減で転籍などを要求 労働者側は労働協約違反を主張
 判決によると、相鉄HDでは、2010年にバス部門を分社化。その際、労働組合との間で「労働条件の差異はHDが補填する」という労働協約を結び、バス運転手らを相鉄バスに出向させている。
 しかし、2014年、HDは経費削減を理由に、出向した約200人のバス運転手らに対し、(1)相鉄バスへの転籍、(2)早期退職、(3)HDへの復職のいずれかを選ぶように求めた。
 神奈川県労委の勧告もあり、HDと労働組合は交渉を重ねたが決裂。2016年から提案を拒んだ労働者が順次、HDに復職、バス以外の会社に再出向となった。
 ●専門性は低いのに基本給はバス時代と一緒 裁判所「合理性あり」
 判決は、労働協約に「労働条件の差異を補填する」との記載しかないことから、バス業務の継続を保障したものではないと判断。同意なく相鉄バスに転籍させ、給与を減らすことはしていないなどとして、問題ないとした。
 また、相鉄バスが人手不足の中、HDがベテラン運転手らをバスの仕事から外し、同じ基本給で専門性の低い仕事をさせていることについても、再出向先で人員の余剰が出ていないことなどから、合理性があると判断。「追い出し部屋的な対処であり、人事権の濫用」とする労働者側の意見を退けた。
 相鉄HDは、「当社の主張が認められたと理解している。組合側との話し合いを重ね、健全な労使関係を築いていきたい」とコメントしている。
(4/19(木) 17:55 弁護士ドットコム)

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

もくじ

名前で検索


 あ行

 か行

 さ行

 た行

 な行

 は行

 ま行

 や行

 ら行?

 わ行

 

管理人/副管理人のみ編集できます