報道等をもとに日本の裁判官の情報を収集、掲載しています。

ピエール瀧被告初公判 名証言引き出した小野裁判官の愛あるナイスプレー

 裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火です。今回、取り上げるのは麻薬取締法違反の罪で起訴された電気グルーヴのメンバーで俳優のピエール瀧被告(以下、被告人)の事件。世間の関心が高いので傍聴券の抽選に参加してきました。
 約60倍の傍聴券を引き当てる
 東京地裁の発表では、一般傍聴席21席に対して1266人が並び、抽選倍率は約60倍だったのですが、たまたまラッキーで当選しまして。被告人の裁判を傍聴してきました。
 今回傍聴席は記者席21席、一般席21席。偶然にも半々だったんですが、どちらも満席。傍聴券抽選の時に余分に当たって空席が出るケースもあるんですけど完全に満席でした。記者席の右半分には白いカバーが着けてあってそこには司法記者の人が入れます。一番右端は被害者とか被告人の知り合いが座れる特別傍聴席。そこに白髪交じりの男性が座っていましたが、石野卓球さんじゃないことは確認できました。
 弁護人は4人。職員が後ろに2人立っていて、警備員が6人(前に4人、後ろに2人)いて、かなり注目度が高いことを感じました。裁判が始まると、被告人が法廷に入ってきまして、記者席の方をパッと見ました。知り合いがいたのか挨拶をして、一般傍聴席の方を見たら完全に私と目が合って会釈をされました(笑)TBSラジオですれ違う程度で話したこともないんですけど、人柄が分かりますね。
 「薬物依存症ではない」とする医師の見解
 最初は被告人の職業などを聞く人定質問。被告人は「ミュージシャンをやっておりましたけど事務所を解雇され無職となっております」と答えました。自分の中では無職としているわけです。
 小野裕信裁判官から「事実と違うところはありますか?」と聞かれて「ありません」と述べ、事実を認めました。検察官の冒頭陳述によると、被告人は昭和61年から音楽活動をやっていると。昭和61年なのでインディーズ時代のことも含めているわけです。(※電気グルーヴの結成は平成元年)
 20代の時からコカインなどの違法薬物を使っていて、理由としては「多忙のストレスが原因だ」と述べていました。これが冒頭陳述で語られたこれまでの経歴ですね。今回の事件に関して、違法薬物は平成31年の3月11日の夜、知人から購入したと述べ、尿からコカイン成分が出たことで、3月12日23時6分に緊急逮捕。自宅を家宅捜索したところ、コカインと白い粉末、紙幣が見つかりました。この辺は報道されている通りですかね。ちなみに家宅捜索をしたのは18時34分〜19時46分。取り調べに対して被告人は、最終使用は3月12日の朝方だと話していました。
 忙しくて息抜きの代わりになるものが見当たらなくてコカインを使っていたと供述。検察官の証拠としてはこれだけで、弁護人は紙の証拠を5枚持ってきていました。1枚目は自分のスマートフォンから薬物を売ってくれた知人の連絡先とその旦那の連絡先を消去した瞬間の写真。「消去しているところの写真です」と述べていました。
 2枚目がコカインを使っていたマンションはもう解約していることの証明書。3枚目がこの後、証人でやってくる医師にカウンセリングを受けている証明書。もう8回行ってるらしいんですけど、そこに通院している証拠。4枚目は事務所を解雇になっている、番組や映画が打ち切りになっているものをまとめた資料。5つ目が奥さんの嘆願書。離婚するんじゃないかと書いた記事もありましたけど、嘆願書には「この度は夫・瀧正則がこんなことをやって申し訳ありません。夫が朝早く出て行って、深夜に帰ってきていたためすれ違っていました。そのため会話が全然なかったです。悩みを私に打ち明けることもなくそうしたものに手を出したのではないかと思います。今後、そのようなことが起こらないように私が面倒を見ていきます」といった内容でした。
 そしてごくごく一部で石野卓球さんが出るんじゃないかと言われていましたが、実際いらっしゃったのは石野卓球さんではなく医師でした。この人がさっき話した国立研究開発法人国立精神・神経医療センターの医師・松本俊彦さん。今まで1000人くらいの薬物患者を診てきた人物です。
 被告人とは8回カウンセリングをしていて、とても正直に真摯に話してくれるそうです。松本医師は「ものすごい忙しくて家族とすれ違いの中、全部1人で抱え込む。もう少し周りにも甘えてもよかったんではないかと。それが私の感想です」と話していました。
 弁護人が「冒頭陳述によると被告人は20代の時から薬物に手を出していたとのことですけども、これは依存症なんですか?」と聞きました。すると医師が「依存症には該当しない」と述べました。
 弁護人が続けて「他の薬物を使ったとも話しているようですが、これは依存症じゃないんですか?」と質問するのに対して、医師は「一般的なイメージだと使っている頻度、年数、使用量で依存症と思う人が多いけども実際は違う」と答えています。
 医師の会話の中で物質使用障害という言葉が出てきて、その物質使用障害の10個のチェックリスト全てに当てはまったら重症なんですけど、被告人は1つしか当てはまらなかったそうなんです。だから依存症ではないというわけです。
 覚せい剤はやめるのではなくやめ続けるもの
 ここからは弁護人と医師の法廷でのやり取りになります。
 弁護人:「8回通院されていますけど被告人に変化はありますか?」
 医師:「まだ8回しか通ってないですからそれを聞くのは時期尚早です。(被告人は)周りの人に頼らず、ずっと踏ん張ってきた人なので、それが良くなかったんじゃないかと。息抜きの方法もそれ(薬物)しか見つけられませんでした。若い頃から罪悪感が少ないというコミュニティにいたことも問題です」
 弁護人:「治療以外のことでやらなければいけないのは?」
 医師:「社会的な居場所、経済的な安定が必要です。社会との繋がりが無くなると薬を使う人とのコミュニティの方が強くなって再び薬物に手を出す人がいます。経済的に不安定だと悪い人が近寄ってくるパターンもあります」
 弁護人:「居場所が必要ってどういう意味なんですか?」
 医師:「海外では常識になっているけど違法薬物の使用は孤立の病。だから人と接していく中で回復していくのが大事なんですよ」
 覚せい剤ってやめるんじゃなくて、やめ続けるっていうんです。やめるのは簡単だけどやめ続けるのが大変だという意味なんですが、医師は「やめ続けた後に希望が無くてはならないんだ」というわけです。弁護人と医師のやり取りを続けます。
 弁護人:「被告人は依存症でもないし治療も受けているということですが、薬をやめられるんですかね?」
 医師:「私は予言者ではなく医師なのでそれは分かりません。ただ数字からいうとやめられる可能性は高い。さっき言ったように依存度が低いですから」
 医師はさらに被告人の精神面に触れて「違法薬物を使っている人は精神的に病んでしまう人が多いんだけど被告人は精神的に非常に健康的だ」と述べました。
 これで弁護人の質問が終わりです。検察官からの質問は1つもありませんでした。
 情状証人に出た松本医師もすごいと思います。これまで情状証人として法廷に出たことがなかったそうですが、今回の事件は著名人が絡んでいるし、社会的な情勢を考えて今回の裁判は良いタイミングじゃないかと思って出廷されたそうです。
 ここで小野裁判官が「こういう時ってグループミーティングを行うのが一般的だけど、個別療法って何かいい事あるんですか?」と質問しました。やっぱり小野裁判官は聞くこと違うわ〜と思いましたね。
 個別療法について医師は「メリット・デメリットがあるけど、まず悪い面を言います。グループミーティングだと同じ罪を持った人が集まって判断し合い、一緒にやっていきましょうという仲間感があって(薬物を)止められるケースがありますけど個別はありません。ただメリットは1対1で、個別のパターンで話せることです」
 これに対して小野裁判官が「海外だと有名人がリハビリ施設に行くみたいなことがありますけど、被告人の場合はどうなんですか?」と聞きました。医師は「確かに海外の場合は有名人だけが入るリハビリ施設があって、そこは秘密を守ってくれる。そういうのがあるといいんですけど、(日本にはない)今後の日本の課題です」と答えています。
 この時にとても印象的だったのが被告人の反応です。海外のリハビリ施設の話題の時、被告人が小野裁判官の方に目をやり、医師の言葉を聞いて何度も頷いていました。
 この質問から分かるのは、小野裁判官は有名人が法廷に立っていることをちゃんと理解して質問をしていることなんです。薬物の裁判自体は珍しくないから、裁判官の中にはベルトコンベアのように同じ様な質問しかしない人もいます。小野裁判官は流れ作業ではなく、被告に合わせて質問しているように感じましたね。
 ここから被告人と弁護人のやり取りが始まります。
 被告人は薬物をやめられなかった理由について「大変多くの人に迷惑をかけて申し訳ありません。やめられなかったのはストレスを解消するに当たって違法薬物というものに手を出してしまったという自分の甘さにあります。あと手に入れられる環境にあったというのも要因です」と述べました。
 弁護人:「ストレスとおっしゃいますけど、ストレスの内容ってなんですか?」
 被告人:「心に溜まる澱のようなものです」
 弁護人:「なぜストレスが溜まったんですか?」
 被告人:「ミュージシャンとしてこの世界で仕事をさせていただいたんだけれども近年、映画やドラマなど多様な仕事を任されるようになりました。これ自体は喜ばしくありがたいことなんですけれども時間的、精神的に自分を圧迫してしまいました」
 弁護人:「他でストレスを解消するというのはなかったんですか?」
 被告人:「それを見つけるべきだったと思います。限られた時間の中、1人でストレスを解消しなくてはならなくて自分でも甘かったと思います」
 弁護人:「ストレスが溜まっていることを奥さんに相談しましたか?」
 被告人:「早朝に家を出て様々な現場に行って深夜1人で帰ります。帰宅して子供や奥さんを起こしてまでストレスを解消していいものかと思いました。」
 弁護人:「松本医師や取り調べに対して正直に話したのはなぜですか?」
 被告人:「今となっては遅いんですけど、いつかはやめなければいけないと思っていました。こんな言い方はなんですけども、今回の逮捕はいい機会だと思っています。そうした生活から足を洗おうと思って正直に話すことが必須だと思いました」
 「逮捕がいい機会」だと話すのは薬物事件の裁判だと多いパターンですね。
 この次に弁護人が「あなたの仕事が打ち切りになったり、降板になったり、ライブが中止になったりしていますけどどう思いますか?」と質問。これに対して被告人はまず「ライブを楽しみにしてくれたお客さんには大変申し訳無い」と返していました。やっぱり音楽が先なんですね。
 続けて被告人は「映画など俳優関係のお仕事に関してはごめんなさいという気持ちがあります。僕を信用して仕事をしてくれた人達には余計な時間とか再撮とか余力を使わせてしまいました」と述べました。
 そうしたら小野裁判官が「今、再撮って言いましたよね?それは再撮影って意味ですか?」と聞くわけですよ。これが小野裁判官なんですよ。納得いかないことは聞いちゃうわけですよ。弁護人と被告人のやり取りは続きます。
 被告人:「保釈後は入手した人の連絡先は消しました」
 弁護人:「ちなみに他の人から入手するルートはあるんですか?」
 被告人:「ありません」
 弁護人:「コカインを使ったマンションはどうしたんですか?」
 被告人:「解約の手続きをしています」(※正確には6月30日を持って解約)
 弁護人:「松本医師との個別療法をしていて気がついたことは何がありますか?」
 被告人:「薬物に関してこれまで深く考察したことがありませんでした。今回のことをきっかけに夜中限られた時間の中で薬物を使ってしまう。今まではそれを考えていませんでしたが使う理由というのが分かりました。それが自分の中で発見です」
 弁護人:「今後、再犯しないためには?」
 被告人:「薬物と関わりのある人との付き合いを断ちます。夜、孤独になったりストレスを解消するという状況を作らない。今までは1人で全てを解決しようとし過ぎていたと思います。いい意味で甘えていきたいです」
 個人名は出てないんですけど、助けてくれる友人がいるそうです。週1回、松本医師のところまで行くのに自宅から車で約1時間半かかるそうなんですが、送り迎えをしてくれていると。他にも助けてくれる人がいて「周りの人はみんな笑顔で対処をしてくれてありがたいです。特に近所の人が手厚くサポートしてくださいます。声をかけてくださったり、夕食を差し入れてくださったり、愛情に囲まれて生活をしています」と話していました。このエピソードで人柄の良さがよく分かるというか。よく考えたら法廷に入ってきて私に挨拶しちゃうわけですからね(笑)
 弁護人とのやり取りに戻ります。
 弁護人:「そうして助けてくれる仲間がどれぐらいいるんですか?」
 被告人:「30人ぐらいはいると思います」
 弁護人:「奥さんはどうなんですか?」
 被告人:「これからも支えてくれると話してくれているし、保釈されてから今日まで一緒に暮らしていただいているので感謝しています」
 これで1人目の弁護人の被告人質問は終わりです。
 20代の薬物使用については触れられず
 2人目の弁護人は「もう質問じゃないんですけど」と切り出し「あなたはね、立場があって色んな人に迷惑をかけて。病気という一面もあるんですけども法を破ったことを認識してくださいよ」と一方的に意見を言い始めました。説教みたいな感じです。
 続けて「お医者さんがいうには依存症ではないんだ。治すには努力と時間が必要です。あなたは20代から薬物を使っていたということですから、それと同じぐらいの時間が必要ですよ」と述べました。お前医者じゃないだろうと言いたくなるんですけど(笑)
 今度は検察官なんですけど、検察官はやっぱり質問しないんですよ。薬物だと検察官が質問をしないのは珍しくありません。今回の場合も罪を認めていますしね。
 ただ一般的な感覚で言わせてもらうと、20代から薬物を使っていたということなので、すごい長い間使ってるじゃんっていうのはありますよね。20代っていっても21歳と29歳で全然違うし、今51歳だから期間も長いです。継続的なのか断続的なのかとか。コカイン以外の薬物ともはっきり言っているので、その辺を聞いたらいいんじゃないのとモヤモヤしましたけど検察官の質問はなしでした。
 この後、小野裁判官がいい質問をするわけです。「松本医師の治療を受けて自分の中で発見したことはなんですか?」と聞くと被告人は「先ほどの質問と繰り返しになってしまいますが薬物を使っていた動機を発見できました」と答えました。さらに小野裁判官は「もし夜中に1人で孤独になったりストレスを解消したいといった同じトリガーがあった時はどうします?」と質問を続けます。これに被告人は「医師と検討しているところなんですけど、夜1人で孤独になったりストレスを抱えるような状況が訪れた時には、違法薬物に手を出さないようにします」と回答。
 これに対して小野裁判官が「別の手段を具体的に考えていますか?」と聞くと、被告人は「家族がサポートしてくれるので甘えるのが大事かと思ってます。あとこれまで仕事のやり方が過密だったというのもあります」「仕事を人のためにやってきました。人のために仕事をするのはいいことなんですけど、人のためにやることで自分を追い込んでいたということがあると思います。今後、仕事をいただけるかどうかなんて分からないですけれども、もし仕事で社会復帰できることがありましたらそこを考慮しながら生活をしたいと思います」と述べました。
 これでもう十分だと思うんですよ。もうやらないと言ってるし、再犯しないために病院にも通っていて治療の話もしています。今後については具体的ではなかったけれども家族に甘えるということが再犯しないことだとも話しています。それなのに小野裁判官ですよ。ここからが小野裁判官の面白いところなんです。
 「通院以外、時間ありますけど何をやっているんですか?」って聞いたんですよ。そうしたら「本来は多くの人に迷惑をかけたので色々な現場へ謝罪に行かなければならないんですけど、それが出来ないのが現状です。だから家で料理を作ったり掃除をしたり、自分で手伝える家事をやっております」
 これで十分じゃないですか。でも小野裁判官の質問はまだまだ続くんですよ。
 「意地悪な質問になりますけど…」
 意地悪な質問という響きにドキドキしますけど小野裁判官は次のような質問を被告人にしました。「仕事が今後無くなるとすればかえって孤独ですよ。どう対処するんですか?」
 被告人は「それぐらいのことをしたと思っています。ただサポートしてくれる友人、知人は僕と家族のことを考えてバックアップしてくれています。当時は多忙過ぎて自分と家族のことなんて考えることが出来ませんでした。それを考えてくれている人が周りにたくさんいたんだということが分かりました。仮に今後仕事がないとしても、それだけの人がいてくれることに気がつきました」と答えていました。
 「今後は楽曲制作みたいなことはやっていこうと思っています」
 小野裁判官はちゃんと話を聞いているんですよ。「薬物をやめ続けた後に希望がなければならないと証人として出廷した医師がおっしゃってましたけど、その点についてはどう考えているんですか?」
 出たよー。ワイドショー向きの質問。絶対仕事のことを言わせようとしているわけだから。そうしたら被告人は「仕事に関して明るい展望はないに等しいです。ただ私には家族がいるのでどうにかして養わなければいけません」。
 具体的にはどの仕事なのかは言ってなかったですけど、何かで稼がなきゃいけないわけです。別の業界なのか、同じ業界なのかっていうことには全然言及してないですけど。
 小野裁判官の質問は止まりません。「先ほど事務所は解雇になったと言ってましたけど、ミュージシャンをやっていましたよね。じゃあ曲作りとかはやっているんですか?」
 それを聞くの!?って思うじゃないですか。小野裁判官は電気グルーヴについて知ってて質問しているに決まってるんですよ。この質問に被告人はベルトを締め直す様な動きをして「楽曲制作は相方がしていたのですが、今後は楽曲制作みたいなことはやっていこうと思っています。どういう形かは分からないけど協力の元やっていかせてもらえたら」と答えたんですよ。
 そうしたら小野裁判官はまだ聞きます。「その辺は関係者の人と話し合っているんですか?」って。関係者の人というのは当然、石野卓球さんのことですよ。たまらないでしょ!小野裁判官。この質問に対して被告人は「まだその部分には及んでいないです。彼の周りにも迷惑をかけてしまいましたし、まずはこの状況を改善していかなければならない。それが私のスタートです」と述べました。
 裁判官にもいろんなタイプがいて、全く質問しない人も多いんですよ。質問したとしても、判決文に書く為なのか事件の確認だけとか。でも、小野裁判官はおしゃべり。いろいろ聞いてきます。しかも、事件そのものと言うより、薬物の治療や今後の更生に関しての質問がメインですよ。人間味あふれる温かみのある良い裁判官に当たったよなぁと。近所の人に愛され、友人にも愛され、法廷でも愛ある裁判官に巡り会う。被告人が何かを引き寄せてるんじゃないかって思うほどですよ。
 この後、検察官は依存性、親和性、常習性が認められるし、かなりの期間使用していたと指摘。違法薬物をやめるのは容易ではないと結論付けました。社会問題にもなっているし、著名人とまでは言わなかったけど模倣性が高い犯罪であるので厳罰に処すべきだとして懲役1年6ヶ月を求刑しました。
 ピエール瀧被告が笑顔を見せた瞬間
 求刑された後のエピソードですが、我々のいる一般傍聴席は法廷を一度出たら戻れないんですよ。だけど、席に白いカバーの付いている記者クラブの人達は出入り自由なんです。次の記者が来て入れ替わるんですけどバタバタうるさいんですよ。「懲役1年6ヶ月です」って求刑が出たら記者が一斉にバーっと立ち上がって警備員から「静かに!」と注意されて。そうしたら小野裁判官が一言「静かにだったらやってください」って場を和ませるんです。被告人もこの瞬間だけは笑顔を見せていました。
 最後、弁護人が「被告人には執行猶予を付けるべきです」と述べて、3つ理由を説明しました。1つ目は被告人が罪と向き合って素直に全て話している点。2つ目は全24回の治療プログラムを受けている最中である点。3つ目は周りの支えが手厚い点です。
 最終陳述で小野裁判官が被告人に「最後に何か言いたいことはありますか?」と聞いたら「はい。今回のこの事件、多くの人に迷惑をおかけしました。これから先、薬物に手を出さないと誓います」とシンプルな誓いを立てていました。これで初公判は結審し閉廷。次は6月18日11時からの判決です。 (取材構成:おおたけまさよし)
(2019年06月06日 11:36 阿曽山大噴火)

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