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任意聴取中に県警が接見妨害、県に賠償命令 さいたま地裁「対応は違法」

 任意の取り調べを受けている男性との接見を埼玉県警に妨害されたとして、弁護士が県に賠償を求めた裁判で、さいたま地裁(石垣陽介裁判長)は12日、県警の対応は違法だとして県に5万5000円の支払いを命じる判決を言い渡した。
 訴えていたのは埼玉弁護士会所属の市川拓郎弁護士。判決によると、市川弁護士は2017年11月、県警所沢署で任意聴取を受けていた男性への接見を求めたが、署は約13分後、弁護士が接見を申し入れていることを男性に伝えないまま逮捕状を執行。その約21分後に接見を認めた。
 市川弁護士は、逮捕前の接見交通権や弁護人被選任権などが侵害され、弁護活動が著しく損なわれたと主張。県に66万円の支払いを求め、19年5月に提訴した。県警は裁判で「逮捕手続き中だったため、捜査に支障が出ないよう面会させられなかった」と主張していた。
 石垣裁判長は判決理由で、逮捕前の任意調べ段階では、捜査上の支障などを理由に接見を制限することは許されないと指摘。弁護士からの接見申し入れがあった際、署は男性に面会を希望するかすぐに確認する義務があったとして、対応は違法だと結論づけた。
 市川弁護士は判決後の取材に「訴えが認められてうれしい。警察には接見交通権を尊重し、適法な対応をしてほしい」と述べた。県警監察官室は「判決内容を十分に検討し、関係部署と協議の上、適切に対応したい」とコメントした。(杉原雄介)
(2021年11月12日 20時57分 東京新聞)

任意聴取で「弁護権を侵害」 埼玉県に賠償命令 さいたま地裁

 任意の取り調べを受けていた男性との面会を埼玉県警に妨害されたとして、男性の弁護士が県に損害賠償を求めた訴訟の判決で、さいたま地裁(石垣陽介裁判長)は12日、弁護権の侵害を認め、5万5000円の支払いを命じた。
 判決によると、弁護士は2017年11月24日、男性が任意聴取を受けていた所沢署を訪れた。署員に男性との面会を求めたが、「逮捕状執行の手続き中のため待ってほしい」などと伝えられた。弁護士はすぐに面会させるよう抗議したが、男性と会えたのは逮捕後だった。
 判決は、弁護人は任意聴取中の容疑者と自由に接見する権利があると指摘。石垣裁判長は「捜査上の支障を理由に、一方的に面会を制限することは許されない」と述べた。
 県警監察官室は「関係部署と協議の上、適切に対応したい」とコメントした。【成澤隼人】
(11/13(土) 9:16 毎日新聞)

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