報道等をもとに日本の裁判官の情報を収集、掲載しています。

「死ぬなんて言わず、やってみよう」 裁判官が被告諭す

 「死ぬなんて言わないで、やってみようよ」。前橋地裁で5日開かれた刑事裁判で、鈴木秀行裁判官が群馬県高崎市の無職の被告(22)を諭す一幕があった。
 被告は4月下旬、前橋市のネットカフェでネットゲームに課金した11万5000円分を払わなかったなどとして、詐欺罪で起訴された。
 冒頭陳述や被告人質問によると、被告は3歳で児童養護施設に入り、経済的事情などで大学進学を諦めた。人付き合いを苦に職を転々とし、生活保護を受給していた。好きなネットゲームを思う存分やって死のうと考えたという。「自暴自棄だった」とつぶやき、白く細い体を震わせた。
 鈴木裁判官は「確かに恵まれていないかもしれない。10代はつらかったろう」と推し量り、「今は大学を出た人と同じ、1人で稼いで生活していく20代の大人だ。生きる道は自分で開拓できる」と語った。
 黙り込みがちだった被告は最終陳述で、被害店舗への謝罪の言葉を口にした。
 被告は起訴内容を認めており、検察側は懲役1年6月を求刑、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて即日結審した。
(2017年7月6日(木) AM 06:00 上毛新聞)

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